edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

テレビ離れ考察②若者とテレビ(edamame家の場合)


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 若者がテレビを見なくなった一番の理由は純粋に「面白い番組が少ない」ということに尽きる。うちにも中高生の子供がいるが、ふだんテレビはあまり見ない。たまたまリビングにいて私がつけたテレビ番組を見ることもあるけれど、彼らがテレビ番組表で見たい番組を探しているのを見たことは一度もない。

 うちは夕食時にテレビがついていることが多いが、子供たちは食事が終わると自室に行く。見ていたテレビ番組が途中でもだ。楽しげに見ているけれど、最後まで見たいとは思わないらしい。

 そんなテレビにドライな中高生が珍しくハマって見ていたテレビ番組がある。「麒麟がくる」、「半沢直樹」、「ガキの使い 絶対に笑ってはいけない24時」。どれもYouTubeでは見ることのできないスケールの大きな作品である。

 ドラマは個人や一芸能事務所の力で作るには限界があるので、やはりテレビ向きのジャンルである。バラエティはYouTubeでもネタを披露している芸人さんがたくさんいるが、複数の芸人さんで大がかりなことをやるのであればテレビ局の力が必要だろう。

 こう考えると、テレビの存在価値がはっきりしてくる。もうゴールデンタイムは安直な街ロケや食レポ、つまらないドッキリなどは止めてしまって、見ごたえのある1時間番組を一日1本放送することにしたらどうだろうか。ほかの時間帯は名作のアニメやドラマの再放送をすれば意外と視聴率も取れると思う。昔は1時間で放送していたような内容のバラエティを2時間に延ばしてうす~くゆる~い番組を作っているようでは、パキパキ進行するYouTubeの足元にも及ばなくなってしまっている。

 それから、テレビはもうちょっと宣伝に力を入れたほうがいいと思う。例えば新ドラマの放送初日、出演している俳優さんたちが一日中生放送の番組に出てドラマの宣伝しているが、あれはどの程度効果があるのだろう。少なくともふだんテレビを見ていない若者がその宣伝を見ることはない。若者が良く見るSNSに広告料を出してでも宣伝してみたらどうだろうか。そのほうが俳優さんを一日局内に拘束するよりよっぽどアピールできると思う。もう俳優さんの人気頼みで番組を作るのは無理がある。ついでに言うと、視聴率の低さを主演俳優のせいにする風潮があるが、視聴率が悪い理由は企画と脚本であって、決して主演俳優のせいではない。

 若者は人口が少なく視聴率を稼げないからと、中高年~高齢者向けの番組ばかり作っていたら、華やかなテレビ業界は10年もしないうちに危うくなってしまうだろう。若者がテレビのある実家を出て独立したときに、リビングにテレビを置きたいと思えるかどうかがテレビ業界が生き残れるかの分岐点になると思う。

 テレビ離れを止める魔法は存在しない。地道に良質の番組を作り、うまく宣伝する。これはまるで私が今勉強しているブロガーの心得そのものだ。学問に王道なし。