edamameのテレビブログ

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さだまさしさんの沼へようこそ!「関ジャム」


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 たまに録画して見ている「関ジャム」。今回はさだまさしさん特集だった。さだまさしさんはいつもどおりの明るいトーンでとても楽しいトークが繰り広げられていた。

 「さだ丼」というセルフカバーアルバムが2021年4月21日に発売されるという。若いころとは当然声が違うため、昔の声のほうが好きという人も多い。さださんはCDは買ってほしいけれど聴かないで、と冗談ぽく話していた。

 そのなかに収録されている「関白宣言」には、現代ではあまり使ってはいけないとされる「お前」や「嫁」が歌詞に入っている。それについて質問されると「現代的には差別的な表現がありますが、作者の意図を汲んでオリジナルどおりに歌っています」と説明してそのまま歌うしかないと、さださんは言った。

 本当に言葉狩りなんて薄っぺらいと思う。「関白宣言」はタイトルこそキャッチーだが、夫から妻に宛てたラブレターのような歌詞である。さださんらしくちょっとくすっとするところも入っていて面白い。これは完成している作品。歌詞を現代に合わせて変える必要もないし、言葉の一部が現代とそぐわなくたってふつうに歌えばいい。この曲には妻を想う夫の優しさがあふれている。

 ついでに近頃話題になっている歌詞の話をすると、「うっせぇわ」の歌詞なんて、全く問題ないと思う。「うるさいわ」じゃ若者のイライラ感が伝わらないし、「お静かに」じゃ図書館になってしまう。それよりも「15の夜」の「盗んだバイクで走り出す」ほうがよっぽど犯罪だけど、「15の夜」は誰もが認める名曲。

 音楽は芸術なので、リアルとは分けて考えなければならないし、リアルと混同しそうなときはそれは違うと伝えなければならないと思う。そうしないと芸術なんて簡単に衰退してしまいそうだ。

 さて、「関ジャム」エンディングは「案山子(かかし)」をさださんと村上くんと安田くんが歌った。さだまさしさんの曲は心に響く。遺伝子に組み込まれているのかと思うぐらいに。そして聞くと元気になる。

 村上くんが丁寧に一生懸命歌おうとしている姿がとてもかっこよかった。安田くんはこの曲と声が合っていて、ずっと聴いていたいと思った。両側の若者二人を時折目で追いながら歌うさださんの優しさ。そんな様子を見ながら聴いていたら思わずウルウルしてしまった。

 ちなみにアルバム「さだ丼」にはCMでおなじみの「にゃんぱく宣言」も収録されている。さだまさしさんについていきたい。