edamameのテレビブログ

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多くの人に見てほしい NHKスペシャル「看護師たちの限界線~密着新型コロナ集中治療室」


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 今日の「NHKスペシャル」はコロナ集中治療室で働く看護師さんのリアルが映し出されていた。新型コロナウィルス関連のニュースを毎日見ているせいで、コロナにすっかり慣れてしまった私にとって、このドキュメンタリーはとても考えさせられるものだった。旅行が出来なくてつまらないとか、マスクをして外出するのが息苦しいとか、そんな私の不満なんてゴミレベルだと思うぐらい、医療現場は大変な状況になっているということを知った。

 なかでも私が一番驚いたのは、妊婦さんでありながら、コロナ集中治療室で働いている看護師さんがいたことだった。妊娠中は免疫が下がるので、もちろん患者さんを直接ケアすることはせず、防護服を着て対応している看護師さんのサポートをしている。でも、ドア一枚隔てた向こうにはコロナで治療中の患者さんがいる、というところで働くことはとても勇気がいることだろう。

 その看護師さんは使命感で働いている、と言っていた。家には小さいお子さんとご主人がいた。本当に頭が下がる。番組後半で、彼女が産休に入るシーンがあった。コロナに感染することなく、任務が終えられてよかったと心から思った。

 それから、別の看護師さんは、今までやってきたこととコロナ患者さんに対してできることのギャップに耐えられず、コロナとは関係のない病院へ転職した。患者さんのことを思う優しい看護師さんのようだった。コロナウィルスにかかった患者さんに「私のこと、触れますか。」と聞かれて、それが出来ない状況がとてもつらかったそうだ。

 看護師さんは患者の身体のケアだけでなく、心のケアもしてくださっていると思う。私は数回入院をして、看護師さんにいろいろとお世話になった。一番助けられたことは、検査のために骨髄液を採取することになり、不安でいっぱいだったときに、婦長さんが検査中、私の手をずっと握ってくれていたこと。当時私は30代でいい大人だったが、婦長さんの手に、優しさに本当に助けられたのを思い出す。

 この集中治療室の様子を見たら、とてもじゃないけれど、大人数で飲み会なんてできないだろう。私たちにできること、それは感染対策をきちんとして、コロナにかからないように気を付けて暮らすこと。看護師さんたちが防護服を着ないで、今までどおりのやりかたでお仕事ができる日が一日でも早く来ることを願う。