edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

事故から36年・・・「アナザーストーリーズ 日航機墜落事故 命の重さと向き合った人々」


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 今夜NHKの「アナザーストーリーズ 」という番組を見た。1985年8月12日に起こった日航機墜落事故について、地元新聞のカメラマン、生存者の看護と身元確認を行った看護師、遺族と警察が当時の状況を話していた。

 この事故が起きたとき、私は中学1年生だった。サザエさんを見ていたら「飛行機が消息不明になっている」とニュース速報が流れ、そのときの親のリアクションで大変なことが起きたのだと理解した記憶がある。

 それからしばらくはテレビ番組も新聞も全部日航機墜落事故だった。白い煙、ヘリコプターで抱きかかえられる生存者、カタカナ表記の行方不明者の名前リスト。こんなにつらい事故が起こってしまったことが本当にショックだった。4名の生存者がいた、ということしか希望がなかった。

 想像を絶する困難な状況のなかで、それぞれが自分の仕事を懸命にしていたことを今改めて知った。カメラマンは現場で何もできない無力さを感じたり、看護師は生存者の女の子の気丈な姿に助けられたりしながら。そして警察も遺族も戦っていた。

 実は私はこのブログを書くためにメモを取りながら番組を見始めた。ところが、カメラマンのインタビューの途中からその手が止まってしまった。話している内容がつらくて書くことが出来なかった。事故から36年後にテレビ番組を見ているだけでもこんなにしんどくなってしまうのだから、この事故に関わったすべての人は肉体的にも精神的にも本当に大変だったと思う。

 この番組は御巣鷹山に登山している人のインタビューで締めくくられていた。その方は若い男性で、人の命を預かる仕事をしているという。

 もう二度とこのような事故を起こさないために私たちができること、それはこの事故を忘れないということなのだろう。