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単身シニアが家を借りるって大変だ「正直不動産」第4話


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 5月は売り上げが下がる時期。そこで、登坂不動産では2週間の強化期間を設定。営業成績1位だった人に倍のインセンティブを、契約ゼロの人にペナルティを与えると社長(草刈正雄さん)から話があった。また、西国分寺の中古マンション12戸を悪徳業者のミネルヴァ不動産と競って売ることになり、登坂不動産は負けていられない。

 そんなときに、どうしても事故物件に住みたいという変わった客・節子(風吹ジュンさん)が登坂不動産に来店。月下(福原遥さん)が物件をあたっているものの、65歳以上の単身者NGというオーナーばかりで、なかなか家を見つけられない。

 西国分寺の中古マンションは近くに保育園があり、日中は子供の声がよく聞こえる。また、築年数が17年なので水回りなどの大掛かりなリフォームが必要となる。永瀬は客に正直にデメリットを話すので、なかなか契約が取れない。一方、桐山(市原隼人さん)はあんこ業者という中間業者から客を紹介してもらい、契約件数を増やしていた。

 ミネルヴァ不動産の若手社員が永瀬の契約寸前の客に、その部屋を事故物件だと嘘をついた。それを知った永瀬はミネルヴァ不動産に抗議に行くが、花澤(倉科カナさん)に言いまかされてしまった。

 事故物件にこだわる節子を永瀬はミネルヴァ不動産の差し金だと疑う。でも節子は亡くなった夫にまた会いたいだけだった。事故物件はお化けが出やすいから、夫に会えるかもしれないと考えていたのだ。永瀬は節子に謝り、部屋を探すと約束した。

 永瀬と月下は事故物件と噂されるマンションを訪ね、オーナーに直談判。最初は渋ったオーナーも、永瀬の説得により、高齢の単身者でも受け入れてくれることになった。節子はさらに息子夫婦がマンションを探していると言い、西国分寺の中古マンションの契約が成立。

 強化期間で1位だったのは3戸売った桐山、永瀬は2戸で2位だった。永瀬はうそをつかなくても成績が残せるかもしれない、と感じていた。

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 事故物件の話ってあんまり好きじゃないなあと思いながら見始めたが、なかなかよいお話だった。そして、65歳を超えた単身者が家を借りるのが難しいという現実を知った。お金の問題ではなく、事故物件になってしまうかもしれないから拒否されるという状況は、分からなくもないけれど、なんだか悲しい。誰だって年は取るし、誰にだって住む場所は必要だし。山Pがきちんとオーナーに意見していてうれしかった。オーナーも節子に部屋を貸してくれて本当によかった。

 シニアが安心して家を借りることが出来て、オーナーが安心してシニアに家を貸すことが出来る世の中になるといいなあと思う。賃貸物件を探す単身者のシニアが今はまだ少数だからさほど問題になっていないのだろうか。でも、もう日本は少子高齢化まっしぐらだし、それを誰も止めることが出来ない状況まで来てしまったのだから、柔軟にやっていかないとビジネスとしても成り立たなくなってしまうかもしれない。

 な~んて、山Pを愛でるドラマを見ながらそんなことを考えていた。もし10年後にこのドラマを見たら、どう思うのかな。10年前はシニアは家を借りるのが大変だったのね、という感想だったらいいなあ。

 残念ながら今回は桐山の優しさは1秒も出てこなかった。月下は回を追うごとに成長していて、いい感じ。永瀬は正直な営業でどんどん成果を出してほしい。正直者は馬鹿を見ないって、私たちに見せつけてほしいな。

※第4話に登場した用語

事故物件:入居者が何かしらの原因によって死亡した物件。自然死や不慮の事故死は事故物件にあたらないが、発見が遅れて長期間に渡って放置されると事故物件扱いになる。

あんこ業者:売り手側の業者と買い手側の業者の間に入る中間業者。物件を早く売りたい場合、あんこ業者を使って情報をいろんな不動産会社に流す。あんこ業者は物件のいいところしか教えないので、トラブルになることが多い。