edamameのテレビブログ

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音羽先生の素敵が止まらない「TOKYO MER」


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 最初から不穏な空気漂うMER。音羽(賀来賢人さん)は喜多見(鈴木亮平さん)にかつてテロに加担し、逮捕されていたのではないかと現場に向かうMERカーのなかで問い詰める。これについて話すことを赤塚知事に口止めされている喜多見は口を割ることなく、現場に到着。

 今回の現場は病院。停電で医療機器が止まっていた。一部動いていた自家発電も途中で作動しなくなるが、MERカーの電気を流用。レスキュー隊の到着を待っていた。ところが、レスキューは土砂崩れの影響で到着が遅れるため、このままだと電気がなくなり、患者の命が助からない。

 喜多見は外にある電気装置から電気を取ろうとした。土砂崩れの危険があるため本部からは外での作業は禁止されていたが、そんなことはおかまいなし。また、そのときにMERのメンバーに「空白の一年はテロリストを治療のためかくまったことで逮捕された」とカミングアウトする。その後、無事に電気をつなげて、一件落着と思いきや、喜多見は感電して倒れてしまう。

 MERのメンバーは外に出て喜多見を探し、音羽は喜多見にAEDや心臓マッサージで蘇生を試みる。やっとのことで喜多見の意識は戻り、病院で入院することになった。

 喜多見がテロリストと関係していたことが公になればMERは解散になる。MERをつぶせと言われていた音羽だったが、そのことは大臣には報告しなかった。

 退院した喜多見は職場に行くが、そこには誰もいない。仲間は離れてしまったのかと思っていたら、人の話し声が聞こえてきた。外に出るとMERのメンバーが汚れたMERカーを洗車していた。MERカーの上に乗って洗車していた音羽は「命の危険を伴う医療行為は二度としないでください。」と言って、持っていた泡のついたスポンジを喜多見に投げる。喜多見はそれを受け取り、「おお」と返事をする。

 喜多見の前妻・高輪(仲里依紗さん)と話していた赤塚知事が胸を押さえながら倒れてしまったところで終了。先週突如現れたツバキ(城田優さん)の話の進展はなかった。なんだかいろいろ抱えたまま、来週へ続く。

 今回はいつもに増して一時間があっという間だった。本部の言うことをガン無視する喜多見先生と音羽先生。喜多見先生は患者さんの命を救い、音羽先生は喜多見先生の命を救った。喜多見先生の蘇生を行っているときに土砂崩れが起きたらどうしよう、と不安になったが、それならドラマが成り立たなくなるからきっと大丈夫と思いながら見ていた。

 今回の話で思わず泣きそうになったところがあった。それはもうすぐ電気がなくなってしまう、というときに高齢の女性の患者が「電気が足りないなら私のを外してね。この年寄りを助けるより若い人たちを助けてあげて」と、自分の酸素マスクを外そうとするシーン。結局電気は復旧し、その方も助かるのだが、もし命の選択をしなければならない状況が起こったら、医療従事者という仕事は本当にしんどい。

 音羽は喜多見の過去を大臣に報告すれば出世が約束されたのに、それをせずにMERの存続を選んだ。音羽先生は、喜多見先生の命は救うし、MERを守るし、MERカーも洗うし、なんて素敵な先生なのだろう。熱い喜多見先生とクールな音羽先生、本当にいいコンビだと思う。もしかしてこのドラマの主役は喜多見先生と見せかけて、実は音羽先生なのかもしれない。官僚が、患者を救うことしか考えていない医師と出会って成長する記録、という目線でも楽しめそうだ。