edamameのテレビブログ

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じんわり温かい「きよしこ」


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  NHKドラマ「きよしこ」を見た。優しさと愛がたくさんちりばめられていたドラマだった。見終わってからも心がじんわり温かい。年度末とコロナ禍でなんとなく心がざわざわしているこの時期にぴったりの素晴らしいドラマだと思う。

 安田顕さんのどことなく寂しさがあるような雰囲気が主人公の清のイメージと合う。そして、清の奥さん(西田尚美さん)は対照的に明るくて、素敵な夫婦だなあと思って見ていた。

 私がこのドラマで一番印象に残っているのは、高校時代の清の喫茶店のシーン。吃音のある清に想いを寄せていた女子大生(福地桃子さん)は、喫茶店でいつも清の代わりにコーヒーを注文していた。でも、早稲田大学へ行くと決めた清は自分で紅茶を注文する。喫茶店での飲み物の注文、というなんでもないようなことが、清の自立と彼女の寂しさを表している。

 重松清さんの作品のドラマは、「とんび」と「流星ワゴン」を見た。テイストの違うドラマだが、どちらもとても好きだったのでドラマ終了後に原作を読んだ。この「きよしこ」も原作が読みたくなった。またあの重松ワールドに浸かってみよう。