昨日の有吉さんのバラエティ「有吉の冬休み」。後半だけ見たので、前半にもしかしたら説明があったのかもしれないけれど、夏の沖縄旅行を自粛した私は「このロケいつやったんだろう。沖縄って感染者が増えていた時期があったような・・・」とか「海のレジャーで布のマスクは窒息しそうで危ないなあ。」とか気になってしまい、 あんまり楽しめなかった。有吉さんも沖縄も大好きだというのに。
もし世論が「旅行なんてけしからん!」だったらこんな番組はそもそも企画されないだろうし、テレビ局に「テレビは夢を売る商売」という気概があるなら出演者にマスクをさせるようなことはやらせないだろう。
コロナ前の楽しいバラエティーの雰囲気を残しつつ、きちんと対策もしているという体(てい)でやるというのが、今のテレビ番組のスタンダートになっているのだと思う。それがあまりに中途半端で、見ているほうは興ざめしてしまう。
外出時はずっとマスクをし、旅行はおろか外食も自粛している視聴者が、芸能人が旅行先で美味しいものをおしゃべりしながら食べている、という映像を見て、素直に楽しめると思っているのだろうか。もし本当にそう思って番組を作っているのならそれはちょっと傲慢だ。
旅番組も食レポ番組も無理してやらなくていいと思う。代わりにトーク力のある芸人さんたちの話が聞きたい。昨日の「さんタク」のさんまさんと爆笑問題とナイナイのトークは面白かった。
我々の実際の生活がコロナで一変したのだから、テレビ番組もそれに順応していかないと置いてきぼりなってしまうぞ。