先週に引き続き「アンタウォッチマン」は芸人ラジオ特集だった。今回は芸人ラジオ新時代をテーマに、オードリー、三四郎、ハライチが登場。伊集院光さんの解説でさらに理解が深まる。MCはアンタッチャブルとサンドウィッチマン。
オードリーは2022年現在、オールナイトニッポン13年目。オールナイトニッポンでは、ナイナイにつぐ長寿番組になった。この番組はフリートークが長いのが特徴だが、これは二人のこだわりではなく、放送作家・藤井青銅さんにだまされてこういうスタイルになったという。また、神回として2019年8月31日に放送された「さよならむつみ荘」が紹介された。春日俊彰さんが20年住んだむつみ荘から放送したのだが、住宅街で深夜だから見に来ないでと言ったら、本当にリスナーは来なくて、警備員さんがずっと立っていたという。
また、オードリーは10周年で全国ツアー(青森→愛知→福岡→東京(武道館))を行った。青森のチケットが余っていることをラジオで話すと、遠方からもリトルトゥースが集まってくれた。
大人数のひな壇のテレビ番組が苦手なオードリーの二人。若林正恭さんはラジオは命綱であり、ラジオがなかったらテレビも出られていないと語る。また、春日さんはラジオは軸であり、大変な仕事やプライベートも全部ラジオで還元できると話す。
三四郎はオールナイトニッポン8年目。6年連続で年越しラジオを担当する。深夜3時~の放送からスタートし、1時に昇格するも、また3時に戻っている。三四郎はファンを可視化するためにファンクラブを設立し、東京国際フォーラムでのイベントも成功させた。三四郎のラジオは回によって当たりはずれがあるそうだが、番組リスナーはどちらも好き。プロデューサーの冨山雄一さんは、一番コアに好きな気持ちが入っているのは三四郎の番組リスナーだと思うと話す。
ハライチはTBSラジオで「ハライチのターン!」という番組を放送している。番組では岩井勇気さんの恩人、坂下千里子さんの生誕祭を毎年開催。リスナーにTwitterで「#坂下千里子生誕祭」を投稿するように呼び掛けると、トレンド入りを達成した。2021年は同時期に「#ブロッケンJr.生誕祭」もトレンド入りし、痛み分けとなった。
伊集院さんは番組の総括として、ビートたけしさんが開いてくれた芸人ラジオの道を守っていかなければならないと話す。そして、もし自分が面白くなくなっても続けていたら、ラジオのレベルが下がってしまうので、心してラジオをやると決意表明のようなコメントで閉めた。
深夜ラジオの一番の魅力は、パーソナリティとリスナーの距離の近さだと思う。テレビでは話さない、話せないようなことを自分だけに話してくれているような感じ。実際は自分以外にも何千人、何万人の人が聞いているのだけれど、なぜかそんなふうに錯覚してしまう。
家族全員がリビングに集まってテレビを見る時代は終わり、個人がスマホやパソコンで好きなコンテンツを楽しむ時代になった。ラジオはどちらかというと大勢ではなく、個人で聞くもの。つまり、ラジオは一周回って今の時代にぴったりの媒体になったと私は思う。
ちなみに私が好きなラジオ番組は以下のとおり。
・ハライチのターン!
・サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー
・オードリーのオールナイトニッポン
これらのラジオはオープニングの曲が流れてくるだけでワクワクする。さて、今日はradikoでどれを聴こうかな。