edamameのテレビブログ

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執行官といふ仕事「シッコウ!!~犬と私と執行官~」第3話


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 小原(織田裕二さん)と栗橋(中島健人さん)がひかり(伊藤沙莉さん)の働く保護犬カフェにやって来た。ひかりにまた執行補助者をしてほしいというお願いだった。犬相手の仕事よりやりがいがあると小原が言うと、店長の由比(ファーストサマーウイカさん)たちから反感を買う。ひかりは犬が苦手な小原がわざわざ犬のいるカフェにやってきたことが気になって、事務所を訪れる。

 今回の最初の執行先はパチンコ店「ブルドッグ」。電気系統の工事代金800万円を支払わないために訴えられていた。店内には換価価値が見込める物がほとんどないため、売り上げの現金を押さえるという。店内にはブルドッグがいる噂があり、その場にいたひかりも同行することに。

 閉店後の午後11時、その日の収入を数えているところに執行官たちが入る。回収できたのは735万円。本物のブルドッグはおらず置物があっただけ。帰り際にパチンコ店の人から「鬼!」と暴言を吐かれるが、小原は「今後のことは弁護士と話して対処なさってください。」と助言した。

 2つ目は賃料不払いに因る公団住宅の明け渡しと動産執行の申し立て。債務者は独身無職の男性・矢上(高橋光臣さん)。近所づきあいがなく、禁止されている動物を飼っているらしい。

 執行官たちが玄関で声をかけても反応なし。鍵は細工されていて開けられない。ひかりの子供の頃の団地エピソードを聞いた小原は、隣の部屋のベランダづたいに部屋に入ろうとする。他のメンバーが4階という高さに尻込みするなか、ひかりも同行。どうにか部屋に入ると、矢上は部屋の隅で猫を抱きながら布団をかぶっていた。

 矢上は高校生のときに父を亡くし、その後は母と二人暮らし。母の介護のために職を失い、その母も亡くなってしまったという。せき込む矢上をいとこの理那(横田美紀さん)が入院させると言い、執行は延期となった。

 夜、家でひかりは母親に電話をしながら泣いている。さまざまな人の人生に触れ、心が疲れていた。

 矢上の部屋のものはすべて出された。小原は矢上が飼っていた猫を保護犬カフェへ連れて行き、保護してもらうことに。帰り際、ひかりは小原に声をかけた。小原は今まで振り回したことを申し訳なかったと謝った。小原も決して強い人間ではなく、この仕事をして胸が痛いと話す。そしてまたひかりと一緒に仕事をしたいとも。

 ある日、退院した矢上は猫を引き取りに保護犬カフェに行くが、きちんと飼育できる保証がないと返せないと言われてしまう。亡き母を思い出し、もう終わりだと投げやりになる矢上をひかりたちは励ます。

 ひかりが部屋で職探しをしていると、夜逃げしたペットサロン社長の画像を見つけた。そして、同じアパートに栗橋が引っ越してきた。今回はこれでおしまい。

 今回は執行先が二本立て。パチンコ店はお金があるのに支払いを引き延ばしていたので、無事に回収できてよかったと思ったが、公団住宅のほうはしんどかった。ヤングケアラー、介護離職からの賃料不払い。本人には全く非がないのに、あれよあれよと訴えられる身になってしまうのか、と私もやるせない気持ちになった。でも、猫がいるからきっと大丈夫、と信じよう。ちょっとお節介ないとこもいるしね。

 さて、今回のひかりの親友・夏奈の名言は、保護犬カフェにやって来た小原が帰ったあとに飛び出した「90年代に青春謳歌してたおっさん、追い返してやったぜ。」だった。今回はパンチは弱めだけれど、氷河期世代の私はふふっと笑ってしまった。そうそう、私よりちょっと年上の人たちはバブルで華やかな日本を楽しんでたんだよな~、そしてその世代は年金も問題なくもらえるんだろうな~。脚本家の大森美香さんは私と同い年のようなので、今後も期待しちゃうわ~。

 来週は「世界水泳福岡2023」放送のため「シッコウ!!」はお休み。名言お預けでちょっと寂しい。