edamameのテレビブログ

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「安住紳一郎の日曜天国」で「カムカムエヴリバディ」を思い出す


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 2022年6月26日に放送されたTBSラジオ安住紳一郎の日曜天国」のゲストは村雨辰剛さんだった。「日曜天国」略して「にちてん」は、安住さんが面白くて大好きな番組。この日は「カムカムエヴリバディ」でロバートを演じた村雨さんがゲスト出演するというので、いつも以上にワクワク。「カムカムエヴリバディ」の最終回は4月上旬だったというのに、私のなかではまだ記憶に新しいみたい。

 村雨さんは庭師の仕事をしていると今でも「ロバートさん!」と声をかけられるという。ロバートは戦争で夫を失った安子(上白石萌音さん)の心の支えとなったアメリカの進駐軍の将校で、のちに安子の夫となる人物だ。

 村雨さんはスウェーデン出身で現在は日本に帰化している。日本に興味を持ったきっかけは授業で日本史を習ったことだった。インターネットで知り合いになった日本人のつてで来日。庭師になったのはたまたま求人を見つけたからだという。

 ハチに刺されたり、夏は暑かったりと、庭師の仕事はハードだが、美術作品のような日本庭園に関わる仕事は村雨さんにとって天職のようだ。アジアのすみっこで、沈みゆく船と例えられている国をこんなにも愛してくれる人がいることは、日本人として純粋にうれしく思う。

 「カムカムエヴリバディ」では、結果としてるいを安子から奪うことになってしまったロバート。でもロバートには不思議なくらい嫌な思いはなかった。幼いるいの幸せを思えばロバートが憎らしい存在になってもおかしくないのに。そうならなかったのは、村雨さんのジェントルマンな雰囲気によるものだろう。

 それに加えて、安子とロバートのアメリカ生活の描写がなかったのもよかったのかもしれない。るいが岡山で苦労しているときに、安子とロバートが楽しく暮らしている、なんていうシーンがあったら、アンチ安子&ロバートが激増しただろうなあ。そこらへんもきちんと計算して、安子編から一気にワープしてるい編になったのか、と今さらながら感心している。

 安住さんがスウェーデン出身の村雨さんがアメリカ人の役を演じていた、とドラマにツッコミを入れていたのがなかなかよかった。確かにそのとおりだと思った。日本語には「欧米」っていう言葉があるけれど、あまりに広域すぎやしないか。でも村雨さんをロバート役にキャスティングしたのは大成功。彼以上にロバートを演じられる人はいないんじゃないかな。

 安住さんのラジオはYouTubeでも聴くことができるので、リンクを貼っておきますね。ロバートさんの登場は後半です。またカムカムの世界がよみがえってくるかも。

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