edamameのテレビブログ

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遅いよ!勇のプロポーズ「カムカムエヴリバディ」#35


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 神社にある和室で、ロバート(村雨辰剛さん)と安子(上白石萌音さん)の英語のテキスト作りが始まった。るいは一人でお絵描きをしている。

 まず最初に、ロバートは「雉真さん」「ローズウッドさん」と呼び合うのはそっけないから、お互いをファーストネームで呼ぼうと提案する。慣れない安子はぎこちなく「ロバート・・・さん」と呼ぶ。そしてロバートは安子のことを「安子」と呼ぶようになった。

 家の庭では雪衣(岡田結実さん)が洗濯物を干していた。そこに勇がやってきて、「こねえだはきつう言うてしもうてすまなんだ。」と雪衣に謝る。勇は小さい頃から安子の実家の菓子屋に入り浸り、安子を「あんこ」と呼んでからかっていたと話す。雪衣は勇の安子への思いを知り、勇に安子のことを諦めることはないと明るく励ますが、勇が去ったあと、洗濯物を干す雪衣の目には涙があふれていた。

 雪衣が玄関で掃除をしていると、そこにチャップリンのような服装でダンスをしながら算太(濱田岳さん)が現れた。算太は持っていた黄色い花を雪衣に差し出すと、雪衣はニコッと笑ってそれを受け取った。

 ロバートと安子は週に一度のペースで英語のテキストを作っている。安子は持ってきたおはぎをロバートに出す。ロバートがおはぎを食べているのを見て、るいはアメリカ人もおはぎを食べることにちょっとびっくり。

 ロバートは大阪でもおはぎを買うが、安子のおはぎは特別に美味しいのでその理由を知りたい。るいはおまじないをかけていると答える。安子は祖父の代から受け継がれているおまじないを伝えながら、祖父・杵太郎(大和田伸也さん)や父・金太(甲本雅裕さん)のことを思い出していた。

 「小豆の声を聞け。時計に頼るな。目を離すな。何ゆうしてほしいか小豆が教えてくれる。食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべえ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。」

 ロバートはそれをすぐに英訳する。るいは、安子とるいとロバートがおはぎを食べている絵を描いていた。それを見てロバートはうれしそう。

 その頃、進駐軍と雉真繊維の野球の試合が行われていた。勇は試合で大活躍し、雉真繊維は勝利する。

 翌朝、安子は英語でおまじないをかけながら、あんこを作っていた。

 「Listen to the red beans. Never trust the clock. Keep an eye on them. They'll let you know what to do. Imagine the happy smiles of the people eating them. Be delicious, be delicious, be delicious.」 

 そこへ勇がやって来た。安子は「おめでとう。」と言い、祝勝会で飲み過ぎた勇に水を持ってこようと奥に行こうとする。すると突然、勇は安子の腕をつかみ、振りむいた安子に「あんこ、わしと結婚してほしい。」と言う。驚いて言葉が出ない安子。今週はこれでおしまい。

 いつ来るかと待っていた勇のプロポーズは最後の最後。進駐軍の試合に勝ったらプロポーズしようと決めていたんだろうなあ。なんでも野球に結びつけようとする勇らしい。でも、何よりも勇の幸せを願う私としては、本当にもどかしい15分だった。

 勇がるいの描いた絵を見たら倒れちゃいそう。あれはまるで3人家族。もちろんるいは目の前の出来事を描いただけなのだが、あの絵を見て、安子もロバートもお互いを意識しちゃうんじゃないかな。

 一方で、昨日怒り爆発だった雪衣は人が変わったようにおとなしくなってしまった。もう勇のことは無理だとあきらめがついたということなのか。そして変わらぬ算太の優しさに少し心が傾き始めている。

 現実的なことを考えてみると、勇と再婚した場合、安子はロバートと英語テキスト作りの仕事は続けられるのだろうか。人妻と独身のアメリカ人が仕事とはいえ週1で会うというのは無理があるし、雉真繊維の跡取り息子の嫁になったら、それなりの振る舞いが求められるだろう。そもそも安子は勇を結婚相手として見たことは一度もなかったし。勇のプロポーズ、うまく行くかなあ・・・

 安子は勇と再婚するのか、どうしても気になって公式HPの次週予告動画を見てしまった。来週は1951-1962。なんと5日間で11年!予告では安子は勇と再婚しなさそうな雰囲気が漂っていたけれど、確証はなかった。そして2代目ヒロイン・るい役の深津絵里さんが登場。安子編はどうやら来週のどこかでおしまいのようだ。物語は続くのに最終回のような不思議な感覚。寂しいなあ。いやいや、感傷に浸っている場合ではない。勇のプロポーズの結末を見届けなくては。