edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

「るいのため」って都合の良い言葉だな「カムカムエヴリバディ」#37


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 千吉(段田安則さん)に家を出ると伝えて部屋に戻った安子(上白石萌音さん)。るい(古川凛さん)を抱きしめて泣く安子をるいは「どねんしたん?」と心配する。

 夜遅くに泥酔した勇(村上虹郎さん)が帰宅した。勇は帰宅をずっと待っていた雪衣(岡田結実さん)に「あんこはアメリカの男に心をひかれている。」と話す。雪衣に無様と言われた勇は、雪衣の腕をつかむ。「ひでえ人じゃね。今も安子さんのことを思うとるくせに。」と言う雪衣に「出ていけえ。」と勇。ところが、翌朝、算太(濱田岳さん)は雪衣が勇の部屋から出てくるのを見てしまう。算太はショックで言葉が出ない。

 何も知らない安子は大事な印鑑を算太に託し、算太は着慣れない背広を着て信用金庫に出かけた。

 安子はるいに、信用金庫からお金が借りられて、新しい家が出来たら自分は算太と一緒にそこに住み、るいは雉真の家に残ることになると言う。安子は毎日会いに来るし、お弁当は届けるつもりだが、るいは安子と離れるのが嫌で泣いてしまう。

 きぬ(小野花梨さん)に安子はすべてを話すと、きぬはきっとるいは分かってくれると励ます。そこへきぬの父・卯平(浅越ゴエさん)が帰ってきて、安子は算太が信用金庫に行っていないことを知る。

 算太がどこかに行ってしまった。安子は算太を必死に捜す。やっと大阪行きの切符を買ったことまで分かったので、荷物をまとめて安子は大阪に向かう準備をしていた。それを見たるいは「もう新しい家に行くん?」と不安そう。

 大阪に着いた安子は大家さんのくま(若井みどりさん)を頼るが、やみくもに算太を捜すのは難しいと言われてしまう。安子は大阪に住むロバート(村雨辰剛さん)を訪れ、助けを求めた。算太が行きそうな場所を教えてもらい、捜し回る安子。

 しかし、数日経っても算太の行方は分からなかった。るいは家でひとりぼっち。雨が降るなか、疲れ果てた安子は「るい・・・」とうわごとを言いながら、道の真ん中で倒れてしまう。今日はこれでおしまい。

 るいの気持ちなんて、大人は誰ひとり分かっていないと腹立たしくなった。安子も千吉も、るいが裕福な雉真の家に住むことだけが幸せの道だと思っている。確かに雉真の家にいればお金には困らないし、おでこの傷も小さくなるだろう。でもそれがるいの希望とはとても思えなかった。

 おでこの傷が治るかどうかなんて、母親と離れ離れになることと比べたらどうでもいいことだと思う。ここ最近「るいのため」という表現がしょっちゅう出てくるけれど、誰もるいの気持ちに寄り添っていない。なんだか「るいのため」という言葉を利用して、大人たちがやりたいことをやっているだけのように見えてしまう。

 それと勇。もう自暴自棄になってしまったのだろうか。そんなことしたって虚しいだけ。雪衣のトラップに見事にかかったなあ。恐るべし雪衣。

 ずっと勇の幸せを願っていたのに、この一件でどうでもよくなってきている。比較する登場人物が悪すぎて、勇を高く評価していただけだったのかと今さらながら気が付いた。ついこの前までは安子編がもうすぐ終わるのが寂しいと思っていたけれど、早く終わって欲しいぐらい。

 るいちゃんときぬちゃんの幸せを願って明日は見よう。他の登場人物はどうなったって知らんがな。