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家賃1万円値上げの理由「正直不動産」第2話


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 賃貸マンションを探している三浦夫妻が登坂不動産に来店した。奥さんが妊娠中で、子供が生まれると今の部屋は手狭になるので、引っ越したいと思っている。

 担当した桐山(市川隼人さん)は、あるマンションを紹介した。リフォーム中で内見が10日先の物件だが、相場から2万円安いことをアピールしたり、駅から遠いがバスが便利と言ったり、犬の話で盛り上がったり、巧みな営業トークで契約は成立。預り金を受け取った。

 ところが、多忙を理由に桐山はこの案件を永瀬(山下智久さん)に引き継いだ。たたりのせいで嘘がつけず、営業成績が伸び悩んでいた永瀬はありがたく引き受ける。

 ところが、オーナーが突然家賃を1万円上げたいと言い始めたため、三浦夫妻は怒っている。預り金を返し、契約を解除することで終わりにしようと永瀬は思っていたが、妻はこの物件をあきらめきれない。永瀬はオーナーと話をすることになった。

 突然家賃を上げようとするオーナーに不信感を持っていた永瀬だったが、オーナーには特別な事情があった。もともと自分たちが住むつもりで購入したが、静岡に住む母が倒れ、介護で静岡に住むことになったのだという。家賃の値上げは、治療費が当初よりかさむためだった。そして、永瀬は桐山がオーナーの母の教え子だったことを知る。

 永瀬がオーナーと三浦夫妻に提案したのは、管理費5,000円値上げ。敷金礼金は変更なし。オーナーの事情を隠さずに話すことによって、三浦夫妻も値上げに納得する。

 だが、この契約を取っても永瀬の営業成績は5位と低迷中。月下(福原遥さん)が桐山に一位になりたい理由を聞くと、この会社で実績を残し、次につなげるためと言った。営業成績はともかく、永瀬はマグロ漁に行かされずに済んで、めでたしめでたし。

 ストーリーとは全然関係ないんだけど、職場が山Pと市原隼人さんがいたら、仕事に行くの楽しいだろうなあ。月下のような後輩ポジションで2人の仕事ぶりを眺めていたい。

 さて、今回のお話から私が思ったことは、思い込みはいけない、ということ。オーナーから話を聞くまでは、私もオーナーのやり方はずるいなあと思っていた。もともと不動産業界って分からないことが多いせいか、だまされないように警戒しているからか、この手の話が出たら、真っ先にだまされたと思ってしまうだろう。

 でも、実際は全く違っていて、オーナーの事情は納得できるものだった。しかも1万円値上げしても相場的にはまだ安い。とはいえすでに契約は成立しているので、そこはドライでないといけない。管理費として5000円という折衷案はなかなかよいなあと思っている。大岡越前も納得してくれそう。

 もし桐山がこの件の担当を続けていたら、三浦夫妻との契約は解約して、新しい借主を探していたんだろうなあ。預り金も返さなかったかもしれない。そうすると、三浦夫妻は登坂不動産に不信感を抱き、多分二度とこの店は使わないだろう。永瀬のやったことは、収益としては小さいものだけれど、未来のビジネスチャンスにつながる大きな行動だと思う。目先の利益だけでなく、こういう信用とか信頼も評価に加えられたらいいのになあ。数値化するのは難しいかな。

 今回は、やり手と思っていた桐山にも人間の心があることが分かってホッとした。野心があるみたいだけど、実はいい人そうでなんだかうれしい。バチバチのライバル関係の永瀬と桐山、もしコンビを組んだらどんな契約も取れそう。競わせるのはなんだかもったいないなあ・・・。

 それと、ドラマ開始早々の小沢真珠さんのシーン、最高だった。本編とはあまり関係のないシーンが丁寧に作られているのもこのドラマの魅力だと思う。楽しかった~。

 

※第2話に登場した用語まとめ

アンカー(初期値)効果:心理学の手法。最初に相場が15万と伝え、物件は13万と言うと、15万が基準となっているため、13万が安く感じられるというもの。

媒介(仲介)契約:専属専任・専任・一般の3種類がある。売り手にとっては、複数の不動産屋と取引できる一般が良さそうに見えるがそうでもない。他社に契約を取られると手数料が全く入らないことから、不動産屋はその物件を積極的に売らず、長く売れ残る可能性があるという。

おとり物件:実際は募集していない、客寄せのための物件。