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勝手な父と娘の優しさ「正直不動産」第5話


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(すでに第6話は2022年5月10日に放送済みですが、第5話の感想をまだ書いていなかったので、一週間遅れで書いています。第6話の感想は録画を見終わり次第書きたいと思います。)

 月下(福原遥さん)がコワモテの男性と派手な若い女性の接客をしている。客の見た目でキャバクラのオーナーとキャバ嬢だと判断した月下が従業員寮という言葉を口にすると、オーナーが怒り出した。実はこれは「営業ロールプレイング研修」で、オーナーは部長の大河(長谷川忍さん)が演じていたのだった。永瀬(山下智久さん)はいつもの正直モードが発動されて、「もうやめましょう。こんなクソ茶番。」と言ってしまう。

 永瀬が担当していた顧客から、物件の売却をミネルヴァ不動産に頼むことにしたと電話が入った。永瀬は社内にスパイがいると、登坂(草刈正雄さん)と大河に報告する。

 登坂不動産に月下の父・昌也(加藤雅也さん)がやって来た。月下と昌也は、月下が子供の時に両親が離婚してから会っていなかった。昌也はホームページで月下の写真を見つけたのだと言う。昌也は償いに学費などを払いたいと申し出るが、仕事の呼び出しがあり、話が途中になってしまう。

 社内のスパイ探しをしている永瀬は、光友銀行の榎本(泉里香さん)を誘い、ミネルヴァ不動産の情報を聞き出そうとするも空振り。仲が良いという花澤(倉科カナさん)に会わせてもらう。永瀬は真相を確かめようとするが、花澤を怒らせて、ビールを顔にかけられてしまう。

 母に遠慮して昌也に連絡していなかった月下に、桐山(市原隼人さん)が「親に気を遣う必要ないだろ。」とアドバイス。月下は昌也と会い、3LDKの分譲マンションを探すことになった。

 たまたま通りがかったマンションの物件案内を見ていた昌也は、花澤から声をかけられ、なりゆきでタワーマンションの内見をすることになった。その物件に不信感を抱いた永瀬は月下とともにマンションを訪れると、昌也は契約寸前だった。この物件を欠陥住宅だと証拠もなく言い切った永瀬に、花澤はもしそうでなかったら訴えると言われる。月下の提案で、この物件はインスペクション(=住宅診断)をすることになった。

 インスペクションの最中、永瀬はわずかな床のきしみに気が付いた。インスペクターの町村(中村靖日さん)は欠陥ではないと診断する。実は町村は事前にミネルヴァ不動産から仕事を優先的に回すからと、欠陥があっても言わないように指示されていた。永瀬が町村に「あなたがやるべきことは家の欠陥を見つけるだけでなく、その家で暮らす人々の生活を守ることですよね。」と言うと、町村は部屋を出て行った。月下が床をはがすと、内部に浸水があることが発覚。戻った町村は床が抜ける危険性があると真実を伝えた。花澤らは昌也に謝罪。

 昌也には月下になかなか言い出せないことがあった。昌也に相談されていた永瀬は、月下に「お前のお父さん、再婚するんだ。」と伝えた。言い出せなかったことを謝る父に月下は「(再婚を)知ってたよ。」と言った。昌也を送ったあと、永瀬は月下に本当はお父さんの再婚を知らなかったんだろうと聞くと、月下はそれに答えず「カスタマーをファーストしまくりますか。」と元気なふりをして店内に戻って行った。

 ミネルヴァ不動産に情報を流していたのは桐山と判明。永瀬は登坂に報告する。

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 永瀬が言ったとおり、月下は父の再婚を知らなかったと思った。3LDKの分譲マンションを買うと聞き、また親子3人で暮らせると内心喜んでいたと思うと「(再婚を)知ってたよ。」という嘘が切なくてたまらない。

 たぶんこのドラマを見たほとんどの人は、昌也が最初に登坂不動産に来たときに再婚すると分かっていただろう。一緒に住むことを想定していたら、学費を出して償いたいなんていう気持ちにはまずならないからだ。娘にある程度の大金を渡すことで償ったことにして、新しい家族との生活を心置きなく始めたいということなんだろうなあ。一見優しいお父さん風だけど、第三者の私から見ればただの身勝手な男。しかも永瀬が言い始めないと再婚を報告できないって、どれだけ娘を傷つけるつもりなんだろう。あ~、腹立つわ~。

 そして、桐山、なぜミネルヴァ不動産のスパイになってしまったの?私は「ああ見えて桐山は実はいい人説」を信じているので、なんだかがっかり。なんらかの事情があることを信じて次回を見ようと思う。信じる者は救われるとよいのだが・・・

 

※第5話の用語

インスペクション:インスペクターという専門の技術者が第三者の立場で住宅診断を行うこと

 ちなみに inspect は、詳しく調べる、点検するという意味。