edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

山Pはかっこいいし、ストーリーは考えさせられるし・・・「正直不動産」第7話


スポンサードリンク

 登坂社長(草刈正雄)は永瀬(山下智久さん)を呼び、スパイをしていたのは中島課長だったと伝えた。ミネルヴァ不動産の鵤社長(高橋克典さん)が営業成績のよくない中島にお金を渡してスパイ行為をさせていたのだった。中島課長は退職。新しい課長が決まるまで、永瀬は課長代理として働くことになった。

 慣れない課長代理の仕事でいそがしい永瀬のところに、半年前に3階建ての賃貸併用住宅(1、2階:自宅用、3階:賃貸)を購入した松永がやって来た。駅から徒歩25分のため借りてくれる人が見つからず、普通の戸建てよりも高いローンを払い続けていると怒っている。

 月下(福原遥さん)と大河課長(長谷川忍さん)は商談が無事終わり、帰りに喫茶店でパフェを食べている。大河は高校を中退した自分を救ってくれたのが登坂社長なので、社長のためならいつだって死ねると言う。

 永瀬は光友銀行の榎本(泉里香さん)から、自宅の売却を考えている夫婦の家に行くので、不動産の専門家として永瀬に同席してほしいと頼まれ、承諾する。

 藤崎夫妻(前田吟さん・中田良子さん)は退職金で住宅ローンは返済済みだが、月22万円の年金だけでは赤字になることもあるため、自宅を売却しようと考えている。永瀬は5千万円ぐらいで売れると思うが、駅から遠いためすぐには売れない可能性があることを正直に伝えた。すると、榎本は藤崎夫妻に自社の金融商品であるリバースモーゲージを提案し始めた。永瀬はいつもの正直が発動されるのをこらえようとしたが、こらえきれず、リバースモーゲージのデメリットである「長生きリスク」を伝え、榎本は激怒。

 登坂とマダム(大地真央さん)はバーでお酒を飲んでいる。登坂は永瀬と出会ったときのことを思い出していた。マダムはほったらかしにされてご機嫌ななめ。マダムは鵤社長から登坂不動産に預けている物件をミネルヴァ不動産に任せないかと言われたと言い、「忘れられないのね、あの日のこと。」とポツリとつぶやいた。

 鵤社長は、部下を使い、永瀬から物件を購入した人たちを焚きつけて、永瀬を追い込んで辞めさせようとしていた。桐山がいない今、永瀬もいなくなれば、登坂不動産は立ち行かなくなるともくろんでいる。鵤のやりかたを好まない(倉科カナさん)だが、鵤に恩があるので、従うしかない。

 残業している永瀬に月下は昔の話を聞いている。永瀬は一番成績の良い人のまねを全部やったが、1位にはなれなかった。永瀬は客を人だと思わなければいいと考えるようになり、その結果営業成績1位を獲得したと話す。今は嘘がつけなくなっただけという永瀬を月下は手伝っている。

 再び永瀬と榎本は藤崎夫妻の家を訪問する。査定価格は4800万円。夫の秀樹は家を売却することにした、と二人に報告した。でも、妻の芳恵は浮かない顔。庭の砂場を見た永瀬はアレルギーのある孫のために作った砂場を手放していいのか、幸せの形はひとそれぞれだと話す。永瀬の話を聞き、藤崎夫妻は家を売るのを止めることにした。

 ところが、藤崎夫妻が登坂不動産にやって来て、やっぱり家を売却したいと言う。娘から自分たちのことを優先してほしいと強くお願いされたのだった。芳恵は共働きで娘に寂しい思いをさせたとずっと悔やんでいたが、娘はそうは思っていなかったことが分かった。藤崎夫妻は自宅を売却し、娘家族の近くの賃貸に住みたいという。

 永瀬と月下は、松永に3階建て賃貸併用住宅の売却先が決まったことを伝え、住居候補を見せていた。まただますつもりじゃないよねと尋ねる松永に永瀬は「私は嘘がつけない人間なんです。」と答えた。

***************************************

 今回の話で印象に残ったのは3つ。

 まず1つ目は、学生時代の山Pがかっこいいこと。今のスーツ姿も十分かっこいいのだが、学生時代のカジュアルな服装とちょっと長めの髪型は昔の山Pそのもの。外見だけでなく、しゃべり方とかしぐさでも20歳前後に見えるので、さすがだなあと思って見ていた。一般的にスーツは2割増しって言うけど、山Pはどっちもかっこいいんだな~。

 そして2つ目は、母が外で働くと子供が寂しいと決めつけないでほしいということ。芳恵は自分が働いていたことで娘に寂しい思いをさせたと思い、罪滅ぼしのつもりで孫の面倒を見ていた。昔は今よりもワーママの割合が少なかったので、娘さんがかわいそうと周囲から言われ続けていたんだろうなあと想像する。そして、その思考のまま年を取り、孫のことも母親が仕事をしていて寂しくてかわいそう、と思って面倒を見ているのだろう。娘がきっぱりと「子供の頃、寂しくなかった。」と両親に伝えられてよかった。

 かつて専業主婦だった祖母が子を預けて働く娘のことを苦々しく思っている、というのはよくある話だが、かつて自分がワーママだった祖母にもこんな感情があるのかと愕然とした。母親は、働いていようが専業主婦でいようが信念を持って堂々としていればいい。誰かがごちゃごちゃ言ってきたら、それこそひろゆきさんの名言「それってあなたの感想ですよね。」と思ってスルーすればいいのだ。

 それから3つ目は、リバースモーゲージについて。年金暮らしの人の自宅を担保にしてローンを組ませるというのはすごい発想だなと思った。85歳まで申し込める生命保険のCMを見てギョッとしたのと同じ気分。年金をローン返済や保険料に充てるなんて、正気の沙汰ではないと思うのは私だけ?でも超高齢化社会の日本では高齢者をターゲットにした商品を売っていかないと企業の経営が成り立たないのかな・・・。

 いろいろ考えてたら、とても長いブログになってしまった。最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

※第7話の用語

・賃貸併用住宅:1棟の建物に自宅部分と賃貸部分がある住宅のこと。

リバースモーゲージ(金融商品):自宅を担保にして融資を受けられる。自宅に住み続けられて自由に使えるお金が増えるというメリットがある一方で、高齢で借金を背負うことそのものがデメリット。契約時よりも金利が上昇したら受け取る総額が減るリスクや地価が下落したら追加担保が必要になるリスクもある。