edamameのテレビブログ

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アニーは飛行機に乗っていなかった・・・「カムカムエヴリバディ」#110


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 映画村にやって来たひなた(川栄李奈さん)。虚無蔵(松重豊さん)に「なんぞあったか。」と声をかけられ、ひなたはラジオの英語講師を引き受けるか迷っていると話した。すると虚無蔵は「おひな。そなたが鍛錬し、培い、身につけたものはそなたのもの。一生の宝となるもの。されどその宝は分かち与えるほどに輝きが増すものと心得よ。御免。」と言って、去って行った。

 フェスティバル会場のテーブル席で和子(濱田マリさん)たちが美味しそうにおはぎを食べている。健一(世良公則さん)が横須賀にいたときから気に入っているおはぎで、そのお店は岡山の百貨店にも出店しており、このフェスティバルのスポンサーでもあるという。そんな話をしていると、会場が暗くなり、ピアノの音が聴こえてきた。演奏が始まった。

 空港でアニー(森山良子さん)とジョージ(ハリー杉山さん)はどこかに向かって歩いて行った。ようやく空港に到着したひなたは必死に二人を探す。るい(深津絵里さん)たちはひなたからの電話を待っている。演奏が終わり、会場は拍手に包まれる。

 ひなたは「あかんかった。」と桃太郎(青木柚さん)に電話をする。るいは桃太郎から電話を代わってもらい、ひなたに「ご苦労さんやったね。ありがとう。」とお礼を言った。居場所は分かったから会いに行けるとひなたは伝えるが、るいは「お母さんはアメリカに帰ったらそのまま姿を消す思う。そういう人やさかい。私のお母さんは。」と言って電話を切った。

 司会の慎一(前野朋哉さん)が、トミー(早乙女太一さん)と錠一郎(オダギリジョーさん)を紹介する。会場から拍手と歓声が沸き上がる。「What's  modern」の演奏が始まった。るいは控室で出番を待っている。

 関空からとんぼ返りしたひなたは、フェスティバル会場の入り口に立っている赤いコートを着たアニーを見つけた。「おばあちゃん!」と声をかけると、アニーは突然走り出した。ひなたは懸命に追いかけるが、アニーに追いつくことができない。

 一子(市川実日子さん)が控室にやって来た。桃太郎にるいのところに行って欲しいと言われたという。一子は「何かあったんか?」とるいに尋ねた。

 まだひなたはアニーを追いかけている。

 会場ではトミーと錠一郎の心地よいジャズの演奏に客が酔いしれている。

 一子はお茶を点てている。るいは一子に、お母さん自身が私に会わないと決めているのなら歌う意味があるのかと聞く。一子もそのお茶に意味があるのかどうか分からないと言い、誰かのことを思ってやるだけでええんとちゃうと答えた。一子のお茶を飲んだるいは少しホッとした表情になる。

 ずっと走っていたアニーはとうとう神社の境内で転んでしまった。そして、るいが生まれたときのことを思い出しながら、「るい。」と言って泣き崩れた。今日はこれでおしまい。

 アニーは飛行機に乗らず岡山に来ていたのか、と感動したのもつかの間、まさかの追いかけっこが始まった。アニーはるいに会いたいけれど、会いたくない、という複雑な気持ちなのだろう。それはそうだろうなあ。会わなかった年月があまりにも長いし、自分が娘からどう思われているのかも分からないのだから。でも、るいを思うと、やっぱり面と向かって会ってほしいと思ってしまう。

 アニーの想像を超える健脚とか、ジョージはどこ行っちゃったとか、桃太郎に追いかけてもらったらいいのにとか、いろいろツッコミどころはあるけれど、すべては安子とるいの再会をドラマチックにするお膳立て。だからそれを言うのは野暮というもの。再会は明日見たいなあ。でも、クライマックスだから最終回に持ち越しかなあ。

 今日、心に残ったのは虚無蔵の「宝は分かち与えるほどに輝きが増すものと心得よ。」という言葉。「そなたが鍛錬し、培い、身につけたものはそなたのもの。一生の宝となるもの。」は何度か聞き覚えがあって、これも名言だなあと思っていたが、その続きも素晴らしかった。ひなたは虚無蔵の言葉に後押しされて、きっとラジオ英語講座の講師を引き受けることになるのだろう。ラジオ講座好きとしては、ひなたが講師のラジオ講座がどんな雰囲気なのか聞いてみたいな~。

 それと、私の大好きな一子が久々登場。やっぱり頼りになる存在だった。一子と話をしなかったら、るいは舞台で歌う気力を失っていたかもしれない。クールな感じなのに、あったかいのが一子。るいはよき友を持って幸せだね。

 さて、アニーが転んじゃったから、ひなたは追いついたはず。さあ、フェスティバル会場へ急いで戻ろう。るいのサニーサイド、始まっちゃうよ。