おでこの傷を片桐(風間俊介さん)に見られ、傷ついたるい(深津絵里さん)がふと立ち寄ったジャズ喫茶。そこでトランペットを吹く男性は、クリーニング店に来る謎の男(オダギリジョーさん)だった。
その頃、クリーニング店では和子(濱田マリさん)と平助(村田雄浩さん)がるいのことを話していた。平助はるいの笑った顔が悲しそうにしか見えないと心配だ。和子はるいがデートを楽しんでいるといいなあと言う。
ジャズ喫茶では、演奏が終わり、謎の男はジョーと呼ばれていることが分かった。るいが紅茶を飲んでいると、トミー(早乙女太一さん)やらベリー(市川実日子さん)やら、変わった呼び名で話をする人たちに囲まれる。
ジョーはるいの向かいに勝手に座り、「やっぱりジャズが好きなんや。」と話しかける。クリーニング店で和子が「るいちゃん」と呼んでいるところを見ていたのだった。「サッチモのルイとちゃうの?」とジョーに聞かれるが、るいはなんのことかさっぱり分からない。それよりもホットドッグを食べ始めたジョーのシャツにケチャップのシミが付いているのを見て、気になって仕方がない。
すると、ジョーのことが好きなベリーに「ジャズマンを追っかけ回す覚悟と経済力があんの?」と言われてしまう。るいが帰ろうとすると、ジョーからシミの付いたシャツを渡され、木暮(近藤芳正さん)から声をかけられる。
るいがデートで何を食べているか想像して盛り上がる和子と平助。そこへるいが大量の洗濯物を持って帰宅した。ジョーのシャツのほかにジャズ喫茶の制服のクリーニングも頼まれていたのだった。るいは食事をしておらず、おなかが空いたと言う。平助はるいが明るい表情になっていることに気づく。
初めて聞いた生のジャズがるいの心の奥深くに柔らかく入り込んでいた。今日はこれでおしまい。
久しぶりの「カムカムエヴリバディ」がうれしい。これからドラマチックな展開が待っていそうでワクワクする。
るいのジャズ好きは両親の影響によるものだろう。そして、ジャズを通してるいは今まで避けていた過去と向き合うことになるのかな。それは辛いことなのかもしれないけれど、温かい平助と和子がきっと守ってくれるはず。そして戦後の明るい時代なので、安子編のように心底どんよりすることはないだろう。
デートはうまくいかなかったけれど、片桐はトランペッターのジョーと話すきっかけを作ってくれた。運命ってこうやって動いていくんだなあ。私は市川実日子さんが好きなので、できることならるいと仲良くなってもらいたいと思っている。ベリーがるいの味方になってくれたら百人力だ。今後の展開が楽しみ。