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おはぎを作って売ることは安子にとって生きること「カムカムエヴリバディ」#27


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 事故から3ヶ月。骨折していた安子(上白石萌音さん)の左腕は完治したが、るい(中野翠咲さん)の額の傷は生々しく残ったままだった。

 親友・きぬ(小野花梨さん)の豆腐屋の片隅で安子はるいと一緒におはぎを売るようになった。「たちばな」を覚えていてくれた近所の人たちの優しさにふれる安子。

 勇(村上虹郎さん)は稔(松村北斗さん)亡き後、雉真繊維の跡取りとなって働いていた。焼け残った工場では学生服と足袋を生産。千吉(段田安則さん)は雉真繊維を戦前の姿に戻したいと思っているが、原材料はまだ配給制、糸の入手も困難という状況が続いている。千吉に再建策を尋ねられた勇は、得意の野球の打順に例えて話をするが、千吉にはピンと来ない。

 雉真繊維を復活させるにはどうしたらよいか、勇は夕食を食べずに家でも仕事をしていた。そんな勇を気遣い、雪衣(岡田結実さん)は夜食を部屋に届ける。

 朝早く、安子はひとり台所であんこを作っていた。勇が起きてきて、なぜおはぎを売っているかを聞く。安子は大阪の暮らしと同じことがしたい、また、るいのおでこの傷の治療代を自分で稼ぎたいと答えた。そして、仕事に行き詰まっている勇に安子は、野球に打ち込んできた勇にしかできないことがあるとアドバイスする。そんなふたりの様子を外から見ている雪衣。

 千吉は安子におはぎを売ることはいいが、るいを連れて行くのはやめとかれと言う。長男の嫁とその幼い娘を外で働かせているということは、雉真のメンツに関わるというのだ。でも、そんなことをるいは理解できるはずもなく、安子と一緒におはぎを売りに行きたいとぐずる。安子は後ろ髪を引かれる思いで雪衣にるいを預け、おはぎを売りに出かけた。

 豆腐屋に力(小林よしひささん)がリアカーを引いて戻ってきた。豆腐が全部売れたという。安子は力に頼んでリアカーを借り、おはぎを売り歩くことにした。「たちばな」を覚えている人たちが集まってきて、売れ行きはなかなか好調。

 安子がリアカーを引いて歩いていると、将校(村雨辰剛さん)にひたすら謝っている女性を見かける。会話が通じていないと察した安子はおそるおそる将校に”May I help you?”と話しかけた。今日はこれでおしまい。

 安子にとっておはぎを作って売ることは生きることと同じこと。千吉がそれを理解していて本当によかった。でも、いくら安子の希望だとしても、雉真繊維の長男の嫁とその娘がおはぎを売っていたら、世間体がよくないというのも分かる。

 残念ながら、おはぎを作って、家族で食べたり、近所におすそ分けするだけでは安子はもう満たされないんだろうなあ。安子はおはぎを作りたいのではなく、おはぎを売ってお金を稼ぎたいのだ。大阪での暮らしが安子を商売人に変えてしまったのだと思う。

 雉真繊維は売上が伸び悩んでいるのなら、いっそのこと和菓子販売をやってみたらいいのに、と名案が思いついた。業種が違い過ぎてダメかしら・・・

 それにしても、勇のそばにはいつも雪衣がいて怖い。美都里(YOUさん)より雪衣のほうがよっぽど要注意人物なんだけれど、安子はそんなことに全く気づいていなさそう。安子が外で小銭を稼いでいるあいだに、雪衣にるいちゃんを取られてしまうぞ。

 安子は本当は家にいたほうがいいのになあ。どうしてもおはぎを売りたいなら、よしお兄さんに頼んじゃうっていう案も思いついたけれど、図々しすぎるかなあ。ついでだし、喜んでやってくれそう。

 そして気になるのは安子とイケメン将校さんとの出会い。どういう展開になるのか全く想像できないけれど、いい縁でありますように。