第3話で最終回の「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」。最終回でも潔い45分の放送だった。オダギリジョーさんが着ぐるみを着て警察犬を演じるというのであれば、コミカルでアットホームなドラマだと思い込んで見始めたドラマだったが、ヤクザシーンあり、ラップ対決あり、コメディーありで、ドラマと呼んでいいのか分からないスケールの大きな作品だった。
ミュージカルと映画を見終わったような充実感と事件の真相が不明のまま終わるざわざわ感が入り混じった感じ。
なんといっても今回の見どころは突然始まった松重豊さんの「孤高のグルメ」。私は「孤高のグルメ」はさらっとしか見たことがないが、すぐ分かったし、面白かった。私でさえ「これは！」とテンションが上がったので、松重さんファンや「孤高のグルメ」ファンはこの不意打ちはたまらなかっただろう。
そして、突然敵も味方も合わさってミュージカルが始まったときには、エンタメとしては最高に楽しいけれど、ストーリーはもう置き去りにするパターンなのかと不安になった。その後ミュージカルシーンが一旦リセットにされて、きちんとドラマが再開したことにホッとしたが、その展開がくるならもっとミュージカルを楽しんで見ておけばよかった。やっぱりオダギリジョーさんを信じなければいけないなと反省。
今回は私の苦手な怖いシーン（怒鳴り合いとか殴り合いとか）もあんまり多くなくてよかった。でも、永山瑛太さんは本当にああいう人なのかと思ってしまうぐらい怖かったので、本当は木村カエラさんと結婚してお子さんもいる俳優さんなんだと自分に言い聞かせながら見ていた。
気が付けばオリバーが業界用語で青葉(池松壮亮さん)に話すことも、漆原(麻生久美子さん)が自由奔放すぎるのにもすっかり慣れていた。最後にユキナ(本田翼さん)が人質から解放されメンバー全員が集まったシーンを見て、バランスが取れていていいチームだなあと思った。なんでこれで最終回なの～、もっと彼らの活躍が見たい。
とはいっても、この濃さで1クール続いてしまったら制作側も見る側も疲れてしまいそう。また数か月後に3週連続ぐらいで放送してもらえたらちょうどいいなあ。最後のシーンが続編につながることを信じて待っている。
