今回は大使館の二酸化炭素中毒事故。日本にあっても大使館はその国の領土になるため大使の許可が必要になるが、大使と連絡が取れない。持病で倒れ緊急入院している赤塚知事(石田ゆり子さん)は自分の責任でMERに出動の指示を出す。最後の1名を助けようとしたところで、地下駐車場に火災が発生し、消火装置が自動的に作動する。二酸化炭素が噴射され、ドアが閉まり、千住(要潤さん)と喜多見(鈴木亮平さん)は閉じ込められてしまう。
倒れている男性を車内へ運び、2人で処置を始める。締め切った車内にも二酸化炭素が入って来るので、千住は、自分がドアをこじ開けているあいだに喜多見が患者を抱きかかえて外に出てほしいと言う。それでは千住が危険だと喜多見は反対するが、それしか患者を助ける方法がない。
その頃、外にいるレスキュー隊やMERは一刻も早く中に入りたいと伝えるが、赤塚知事が不在の指令室には白金厚生労働大臣(渡辺真起子さん)がやってきて、法律を優先しようとして許可が下りない。赤塚知事の伝言として駒場室長(橋本さとしさん）が指示を出すようにと伝えられ、室長は決断を迫られる。
喜多見は千住の指示どおり患者を運び出したところで意識がもうろうとして倒れそうになる。千住はドアを開けたところで倒れてしまった。そこにレスキュー隊とMERが駆けつける。喜多見は酸素をもらって回復し、倒れていた千住の蘇生措置を行った。喜多見が運んだ患者は大使だった。大使の命を救ってくれたことに感謝のメッセージが届く。これで今回の救出は終了。
そして、白金大臣の部下・久我山(鶴見辰吾さん)は音羽(賀来賢人さん)に喜多見の空白の一年を聞き出そうと罠をしかけ、音羽はまんまとはめられてしまう。秘密を教えてくれたらなかったことにしようと取引を持ち掛けるが、音羽は口を割らない。久我山は喜多見の妹・涼香(佐藤栞里さん)に近づき、音羽を救うために喜多見の空白の一年を教えて欲しいと言う。
喜多見の逮捕歴がニュースになり、赤塚知事へのバッシングも避けられない状況になってしまった。そして来週はテロリストの話が一気に進みそう。
今回は要潤さんのかっこよさが全面に出た回だった。蘇生に時間がかかったので、このまま死んでしまったらどうしようと不安になりながら見ていた。前回の鈴木亮平さんの蘇生のときは主役だから絶対に死なないと信じて見ていたけれど、キャナメさんはもしかしたら・・・と思っていたので、顔がピクっと動いたときはホッとした。
そして、いつもながら音羽先生もかっこよかった。自分の出世よりMERの存続が大事だという心意気。でも、久我山が突然自分の味方になったら裏に何かがあると思わなきゃ。組織で働くときは誰が自分の敵か味方かの判断を誤ると大変なことになるからね。
音羽のためと思って久我山に兄の秘密を話してしまった涼香はきっと落ち込んでいるだろうなあ。その描写はなかったけれど、ピュアな涼香は人間不信に陥ってしまうと思う。この人に話しちゃだめ！と念を送ったけれど届かなくて私もがっかり。
来週は予告で死者の欄に1と表示されていたし、赤塚知事は病気だし、喜多見先生の逮捕歴が明るみになったし、城田優さんは何かを企んでいるし、不穏な空気が満載。でもきっと喜多見先生なら大丈夫、と信じて来週も見よう。
