edamameのテレビブログ

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全部カンペキに回収&じんわり感動した最終回「書けないッ!?」


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 「書けないッ!?」の最終回。数々のトラブルを全部高速で回収したのにバタバタせず、いつもどおりの自然な感じの最終回となったのは、脚本の良さと生田斗真さんの醸し出す雰囲気の賜物だと思う。

 この最終回で私がいい意味で裏切られた人が二人いた。 

 一人目はスター俳優・八神 隼人(やがみ はやと)。岡田将生さん演じる八神はわがままが本当に鼻につく。今まで何回も要望を出し、そのたびに圭佑は臨機応変に対応してきた。

 でも、回が進むごとに八神は圭佑を信頼し、脚本を評価するようになっていたようだ。だから、制作サイドが第9話だけ別の人に脚本を書かせたことに反発し、わざわざ圭佑の家を訪問し、9話も圭佑に書いてほしいと頼み込む。八神は自分がかっこよく見える役をやりたいだけの薄っぺらい人間じゃなかったんだ。そして最終回の放送時には圭佑の家で圭佑の家族と一緒にドラマを鑑賞していた。いい奴じゃないか、とうれしくなる。

 二人目はプロデューサーの東海林。八神にごまをすり、視聴率の高さ=ドラマの良さと思っている昔ながらの調子のよいテレビマン。でも、第9話を圭佑が自分で書きたいと電話で懇願したときに「分かったよ、君と心中するよ。」と承諾する器の大きさがあった。チャラいギョーカイ人と思っていたのにかっこいいじゃないか。そして最終話の切ない脚本を読んで泣いていたという優しい一面も。北村有起哉さん、本当にこの役ぴったり。

 そして、最終回は実はツルツル祭りだった。3回も登場するという出血大サービス。このドラマファンの気持ちをよく分かっているなあ。ちなみに最終回はリアルタイムで見て、さっきもう一度録画をみたので、合計で6ツルツルとなった。

 家族をゆるがす問題については、絵里花は実の父親とは会わないと決め、圭佑の浮気疑惑は誤解が解け、奈美は正直にヴァンパイアの新作を書いていると圭佑に伝えることで無事に解決した。こじれずに解決できたのは空くんのおかげ。

 「富豪教師Q」の脚本執筆が終わっても圭佑には次の仕事がある。そしてまた「書けないッ!?」という状況に陥る。でも、同じ書けない状況であっても、確実に以前よりも圭佑は成長している。東海林が圭佑に言った「10年後にも脚本家を続けていたら才能がある」という言葉は重みがあった。

 私も圭佑のようにがんばってみよう、と素直に思える素敵なドラマだった。