明日は2021年3月11日。東日本大震災からちょうど10年になる。10年は節目なので、先週ぐらいからとみに東日本大震災関連の報道を見ることが増えてきた。そして明日の午後は多くのテレビ局で東日本大震災に関する長時間の特集が放送される。私はその時間は家にいないので見ることはできないけれど、最近見た東日本大震災に関する番組で心に残ったものを書き留めておく。
3月4日の「クローズアップ現代」。仕事中に東日本大震災で行方不明となった娘さん（当時26歳）を今も探し続けているお父さんとご家族、ご友人のドキュメンタリーだった。お父さんは今もご友人（学生時代の同級生）と一緒に海に潜って娘さんを探している。実はその友人の奥様も娘さんと職場が同じで、今も行方不明なのだという。
10年という年月。深くて大きな海。お父さんは娘さんを捜すことがとても難しいというのはよく分かっている。でも、海に潜ることは止められないという。娘さんの誕生日にはケーキを買ってお祝いをしている。お母さんは娘さんとの想い出をノートに書き続けている。
見ているだけでもつらかった。時が解決するなんてまやかしだと思った。私にできることはなんだろう。こうやって今も家族を捜している人たちが大勢いることを忘れないことぐらいしか思い浮かばない。
コロナウィルスに翻弄されている日々が続いているが、明日は東日本大震災のことを考えよう。
