edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

ここ最近炎上したテレビ番組を考える


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 炎上しているテレビ番組が多いなあと思うので、今日はここ最近炎上した3番組からテレビが炎上しない方法を考えてみた。

 まずは、炎上した理由、番組名、その後の対応(2023年5月9日まで)を簡単にまとめると・・・

1 動物園の池に芸人が入り、ペンギンが逃げ惑う (スッキリ・日テレ系 2023年3月24日放送) →MCが番組内で謝罪、 芸人が施設に直接謝罪

2 韓国ロケ中、未会計のからあげを芸人が自分の使用済み爪楊枝で刺して食べる (ラヴィット!・TBS系 2023年5月2日放送) → MCが番組内で2回謝罪

3 迷い鳥の貼り紙を見てタレントが「(見つけるの)無理じゃん」と嘲笑する (ネコいぬワイドショー ・BS朝日 2023年5月5日放送) → 配信中止

※今回のブログは炎上した出演者を批判するのが目的ではなく、出演者は台本に従っただけかもしれないので、名前は書かない。

 この3つ、どれも炎上するだろうなあと想像できるものばかり。そもそも、放送するorしない以前に、やってはいけない・言ってはいけないことなんじゃないかなと思う。動物園の池に無断で入ることや未会計の売り物を勝手に食べることはふつうはやらないし、逃げた鳥を必死に捜している人に「捜すの無理じゃん」と笑うこともしないだろう。

 この3番組のうち、生放送は「スッキリ」だけで、残りの2つは録画だった。「ラヴィット!」は生放送だけれど、炎上シーンはVTR。生放送でないなら問題シーンをカットすれば、行動や発言そのものはさておき炎上回避は可能。それなのにやらなかったのは、製作側は放送しても問題ない、あるいはむしろ面白いと思ったのだろう。なんだかこのズレにがっかりする。

 どうしてこのようなことが起きているのだろう。もしかしたらテレビ番組を作っている人たちは、今の世の中の流れとは違うところにいるのかもしれないなあ。

 テレビ番組には2つの目線が足りていないと感じる。ひとつはYouTubeの目線。もし同じVTRをYouTubeで配信したら炎上するかどうか。YouTubeスマホひとつで誰でも配信できるプラットフォーム。私たちにとってテレビに出ている芸能人よりもYouTuberのほうが身近な存在だ。もし身近な人が動物を怖がらせていたら炎上は必至だろう。だからこそ、人気のあるYouTuberはものすごくいろんなことに気を付けていると注釈などを見て感じとれる。

 そしてもうひとつの目線は、令和目線。インターネットがなかった時代、テレビ番組は個人で録画をして楽しむぐらいで、放送されたらその場限りという存在だった。だから、もし何か問題や間違いがあっても謝罪をすれば残ることはあまりなかった。ところが、今はインターネットで過去の放送を見ることが可能になったし、SNSで大勢の人と話題を共有することができる時代になった。今までと同じように「謝ったからいいでしょ、おしまい。」では済まされなくなってきたのである。

 こんなことを書き連ねたら、だからテレビ番組はつまらなくなっちゃうんだよ、と思う人がいるかもしれないが、私はそうは思わない。

 テレビがなんでもありだった子供の頃、食べ物を粗末にしているお笑い番組を見ていたら、祖母が「食べ物は粗末にしちゃだめよ。」と私に言ってきたことがある。そんなことは分かっていた。でも祖母にそう言わせるコンテンツはやっぱり興ざめだ。食べ物を使わなければそんな言葉は不要だったのに。今でもそのコントを思い出すとセットでその記憶がよみがえる。保護者が子供に横から一言伝えたくなるような番組は面白くないのである。

 目先の笑いを取りに行くことよりも大事なことを忘れないで。私は心穏やかにテレビを楽しみたいのである。