edamameのテレビブログ

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「東京2020オリンピック閉会式」を見て


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 2021年8月8日午後8時から始まった東京オリンピックの閉会式。開会式がいまひとつ統一感がなかったので、あまり期待せずに見始めた。次々と選手たちが競技の緊張から解放されリラックスした表情で入場してきた。それを見てなんだかホッとした。私はコロナ陽性者が出てきて成立しない競技が出てくるのではないかと心配していたのだが、そこまでの感染はなく、無事に閉会式を迎えられたことは本当に良かったと思う。

 宝塚の国歌斉唱は素敵だった。宝塚の方々は袴を着て立っている姿もかっこよかった。見ていて私も誇らしい気持ちになった。もしかしたら閉会式はいい意味で裏切られるのかもと思った。

 ところが、やっぱり裏切られなかった。そのあとのパフォーマンスは???だった。けん玉をやっている人、縄跳びをしている人・・・なんだか近所の公園を通りがかった気分だった。そのあとも東京音頭で盆踊り。もっと他になかったのかなと思ってしまう。映像で流していた沖縄のエイサーを会場でやったほうが見ごたえはあったのになあ。最後の大竹しのぶさんと子供たちの劇はオープニングの公園パフォーマンスと雰囲気が似ていたので、がっかり。

 全体的に感じたことはパフォーマンスの人たちの衣装が地味。統一感のないきれいめカジュアルは大きくて立派な舞台と釣り合っていなかった。日常をテーマにしたのかもしれないけれど、オリンピックは非日常を楽しむイベント。日本をアピールする最大の機会だったのに、本当にもったいない。

 東京スカパラダイスオーケストラとDJ松永さんの演奏は楽しかった。でも、スカパラの演奏曲はCMで馴染みがある曲だったので、さかなクン出てくるかな?なんて思ってしまった。

 ほかに演奏された曲は「上を向いて歩こう」、「愛の賛歌」、「紅蓮華」。選曲が散らかっている印象を受けた。しかも「愛の賛歌」は越路吹雪さんの魂を揺さぶられる歌い方のイメージだったので、軽い歌い方で違和感があった。歌ったのはmiletさんという方らしい。「上を向いて歩こう」が坂本九さんご本人の声だったので、「愛の賛歌」も越路吹雪さんの声で聴きたかったな。「紅蓮華」はなぜ閉会式にこの曲を使用したのか全く意味不明。閉会式のコンセプトは一体なんだったのだろう。

 全部見終わって、一番ワクワクしたのは次回夏季オリンピックの開催地であるパリの紹介映像だった。エッフェル塔の近くを低空で飛ぶ飛行機。その飛行機がトリコロールの三色のスモークを空に描き、ノーマスクで大勢の人々が集まっている活気に満ちあふれた光景を見せられたら、もう「負けました」と頭を下げるしかない。いいなあ、パリ、と純粋に思った。3年後だったらコロナはきっと収束していることだろう。

 パリの引き立て役で終わってしまった閉会式。ネットで話題になっていたマツケンサンバだったら、派手なパリの映像にも引けを取らなかったのになあと真面目に思っている。

 東京オリンピック終わっちゃった・・・なんだか大晦日のような一抹の寂しさを感じている。さあ、back to reality!