2021年8月24日午後8時、東京パラリンピックの開会式が始まった。先月の東京オリンピックの記憶がまだ残っており、どうしてもそれとの比較になってしまうのがもったいないなあと思いながら見た。
パラリンピック開会式のサプライズは、なんといってもはるな愛さんと布袋寅泰さんの登場。久しぶりに見たはるな愛さんはかわいい感じだった。出た瞬間に画面がパッと華やかになり、彼女の笑顔を見たらこちらも明るい気持ちになった。
後半に出演した布袋さんにはびっくりした。演奏のみだったけれど、ロックのシーンがパラリンピックの開会式で見られるとは全く予想していなかったので、意外性があって面白かった。歌も聞きたかったなあ。
パフォーマンスはストーリーがあってよかったと思う。片翼の飛行機の女の子がいろんな飛行機を見たり、ロックを聴いたりして勇気をもらう。「I have wings~私に翼がある~」という言葉は素敵な言葉。
3時間の開会式を見て、私が一番心に残ったのは、選手の入場シーン。選手の紹介でアナウンサーがなぜ障がいを持ったのかを説明するときに、その理由が戦争や紛争と聞くと胸が痛む。私と同じ時代を生きている人が戦争に巻き込まれている。私たちは今コロナ禍で自由に暮らせないと思っているけれど、そんなのとは比べものにならないくらい大変な状況にいる人たちが地球上に大勢いるということを改めて選手入場を見て気づかされる。
開会式の演出で一番のお気に入りは花火。色がたくさん使われていて、まるで芸術作品のようだった。これぞ日本の花火だ、と見ていてうれしかった。こんな素敵な花火ができるなら、オリンピックの開会式はなんであんなにシンプルだったのだろう。本当にもったいない。
もったいないといえば、選手入場の国名が書かれたプラカードを持っている人の衣装ももったいなかった。あえてレトロ風にしたのかもしれないけれど、私にはおしゃれには見えず、大阪万博の映像みたいだなと思ってしまった。会場で選手入場を盛り上げる人たちの衣装が頭にタケコプター&ななめストライプの服で見ていて楽しかったので、そっち寄りにしたらよかったのになあ。