私はオリンピックの開会式を見るのがとても好きだ。夏と冬があるから、２年に一度、ワクワクしながら見ていることになる。どんだけ暇なんだ、と思われるかもしれないけれど、たぶん暇なんだと思う。
ギリシャから始まって、開催国を除く参加国が順番に入場し、最後に開催国登場でワーッと盛り上がるという流れ。大所帯の国もあれば、数人しかいない国もある。ユニフォームやコスチュームを見るのも好きだ。世界中の人々（といってもアスリートだけだけど）が集まる、それだけで十分感動する。
来月開催されるであろう東京オリンピックはどんな開会式になるのだろうか。ちょっと調べてみたら、なんと入場国の順番がアルファベット順ではなく、五十音順だという。その五十音順の並びに入らない国がいくつかある。最初のギリシャ、その次の難民選手団、そして最後の３か国のアメリカ（28年ロサンゼルス五輪）、フランス（24年パリ五輪）、日本だ。
選手たちの多くはワクチンを打ってくるから、マスクはせずにいつもと同じオリンピックの開会式の雰囲気になる可能性もある。でも、観客はみんなマスクしてるんだろうなあ。いや、もしそれなら日本がワクチン接種で後れを取っていることを世界中に発信してしまうことになる。いいところを見せようとして、ワクチンを打った観客はマスクなしでOKになる可能性もあるかも。
観客のマスクの有無はさておき、私の願いは選手たちにも日本居住者にもコロナの感染が広がらずにオリンピック、パラリンピックが終わること。そして、オリパラというイベントが終わっても、私たちには生活があるのを忘れてはいけない。無事終わった～という開放感で、選手たちが自国に帰ったあとに日本中でコロナ大流行という悪夢だけは回避せねばならない。
そういえば、今年の3月28日に宮本亞門さんが「真相報道バンキシャ！」でオリンピック中止という強いコメントを出していたのを思い出す。そのときは結構その意見は支持されいたけれど、今はもうオリンピックをやるかやらないかという議論はどこにもなくて、観客を入れるか、入れるなら何人かということになっている。この楽観はワクチン接種が始まったのが大きいのかな。今もオリンピック開催反対の人は大勢いるだろうけど、もし日本がオリンピック開催国じゃなかったらワクチン接種はもっと遅かったんじゃないかなと思う。
みんなで知恵を集めて一番良い道を選んで進むしかない。
