先週末の夕方、フジテレビのニュース イット！を見ていたら、緊急事態宣言の影響で「しながわ水族館」の来館者数が８割減で経営が厳しいという水族館職員のインタビューが流れていた。
そして今日、ＮＨＫニュースウォッチ９を見ていたら、渋谷にいる若者にインタビューしていて、緊急事態宣言が出ているのを知っているのに出歩いている理由を聞いていた。
どちらも事実を報道しているが、なんだか心地悪くてもぞもぞする。
もし仮に、私が「しなすい」に行って、がんばっている水族館を取材している人にインタビューされたら、「苦境の水族館を応援しているいい人」として報道されるだろう。その一方、不要不急な外出をしている人たちを取材している人にインタビューされたら、「緊急事態宣言を無視して遊ぶ悪い人」として報道されるのだ。
報道ってこんな感じでいいのだろうか。国民を惑わせて分断させるぐらいなら、いっそのことインタビューなんてしないで、医療機関のひっ迫状況を伝えるだけでもいいんじゃないか、なんて思う。
