edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

出ました 永瀬の「黙りません!」「正直不動産」第6話

 永瀬(山下智久さん)と桐山(市原隼人さん)は登坂社長(草刈正雄さん)に呼ばれ、竹鶴工務店の343.5平米の建築条件付き土地の売却を二人で担当するよう指示された。価格は2億8千万円で6棟の家を建てるという。桐山をミネルヴァ不動産のスパイと思っている永瀬は一人でやりたいと言うが、社長は耳を貸さない。

 桐山は竹鶴工務店の業績が悪すぎるので、営業するだけ無駄で絶対に売れないと断言する。それに対し、永瀬は絶対売れない物件なんてないと反論する。

 二人は菓子折りを持って竹鶴工務店を訪問するが、社長や従業員の態度は最悪で、工具は雨ざらし。施工を下請けの工務店に丸投げしているという悪評もある。桐山はそれでも売るつもりかと永瀬に言う。

 その頃、月下(福原遥さん)は町内会長の衛藤(松金よね子さん)の家にあいさつに訪れていた。夫に先立たれた衛藤は、町内会長を辞めて今の家を売り、そのお金でケアハウスに入りたいと話す。さらに話を聞くと、桐山にすでに家の売却を頼んでいると言う。会社に戻り、月下が調べると、相場よりも2500万円安い価格で販売していることが判明。月下は桐山に不信感を抱く。

 永瀬と桐山は建築条件付き土地の商談をしている。購入希望の夫婦は自由に間取りが設計できると夢が膨らんでいるが、永瀬は実際にカスタマイズできるのは外観の色を変える程度だと正直に話し、夫婦を怒らせてしまう。

 桐山が建築プランの見直しが出来れば・・・と言うと、永瀬は桐山を連れて下請けの秋川工務店の建築現場に行った。桐山はその建築現場で接合金物が減らされていることに気づく。永瀬は秋川に建築プランの見直しを考えてほしいと頼むが、零細工務店は上の言いなりになるしかないと話を聞いてもらえない。

 ミネルヴァ不動産の鵤社長(高橋克典さん)は、花澤(倉科カナさん)らに登坂不動産よりも早く竹鶴工務店の土地を売れと指示する。

 永瀬は秋川工務店の現場に行き、連日作業を手伝っている。その熱意に打たれた秋川は永瀬と一緒に建築プランを考える。そのプランを持って永瀬は竹鶴不動産に行くも、けんもほろろ

 ミネルヴァ不動産に社内の情報が洩れているので、永瀬は桐山に詰め寄る。

 その様子を見ていた月下は衛藤に、桐山に不信な点があるから家の売買を自分が担当したいと申し出る。ところが、衛藤は桐山はリハビリのための散歩に付き合ってくれているので、そんな人ではないと言う。

 月下は衛藤から桐山の父親は14年前のサンフラワー建材問題で自殺した下請けの現場責任者だったと聞かされ、永瀬に伝えた。また、衛藤の家の売却価格が安く設定されていたのは、不正ではなく、早く安心して売りたい衛藤のためを思っての調整だと永瀬は月下に話す。そこへ桐山が土地の買取候補を見つけたと戻って来た。NPO団体がシェアハウスとして6棟分購入したいという。

 計画書を見た竹鶴工務店の社長は怒り、書類をたたきつけた。桐山が建設業法違反を告発すると言うと、社長は脅す気かと怒鳴る。永瀬は社長に、どれぐらい多くの人を苦しめてきたか分かっているんですか、と毅然と立ち向かった。

 オフィスの屋上で、秋川工務店の棟梁を見て親父を思い出した、と桐山は永瀬に言った。そして、実績を作り会社を興して、父親みたいな真面目な社員が報われる職場を作りたいとも。

 竹鶴工務店の土地はNPOに2億9千万円で売却が決まり、竹鶴工務店は廃業することになった、と永瀬と桐山が社長に報告した。そして桐山は退職願を社長に提出。会社に迷惑がかかると思っての退職だった。辞めるなと永瀬は言うが、桐山は去って行った。

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 やっぱり「桐山いい人説」は正しかった。ミネルヴァ不動産のスパイでもなかった。よかったと思ったけれど、まさかの退職。本当にこのままいなくなってしまうのはとても寂しいから、戻ってきて欲しいなあ。

 今回のベストシーンは永瀬が竹鶴工務店の社長に「黙れ!」と言われてもひるまずに「黙りません。」と言ったところ。下請けの会社で働いている人たちの気持ちを代弁してくれて本当にスッキリした。桐山も永瀬の言葉に救われたはず。山P、正義の味方みたいで、かっこよかった。

 それと、私は月下の行動にツッコミを入れたい。桐山が不正をしていると思ったのなら、まずは永瀬に確認しなくちゃ。それをすっ飛ばして、衛藤に桐山のことを悪く言い、担当を自分にしてもらおうなんて、順序が違う。衛藤と桐山の関係性が良かったから問題にはならなかったけれど、場合によっては登坂不動産の不信感につながって契約解除になりかねない。

 そういえば、月下はドラマの最初のほうで永瀬のデスクのチョコを勝手に食べたとも言ってたなあ。もしかして月下って「てへぺろ」で人生渡って来たのかな。月下のことは応援したいと思っているので、これ以上変なエピソードを作らないでほしいなあ。

 ドラマが始まったばかりの頃は永瀬の正直な発言に「そんなこと言っていいの?」と少し心配になっていたけれど、今は「どんどん言っちゃえ!」という気持ちに変化している。次回も期待しておりますぞ。

 

※第6話の用語

建築条件付き土地:家を建築する際、特定の建築業者に依頼することが条件の土地。売主にとっては家を建ててから売る「建て売り」よりリスクが少ない。

勝手な父と娘の優しさ「正直不動産」第5話

(すでに第6話は2022年5月10日に放送済みですが、第5話の感想をまだ書いていなかったので、一週間遅れで書いています。第6話の感想は録画を見終わり次第書きたいと思います。)

 月下(福原遥さん)がコワモテの男性と派手な若い女性の接客をしている。客の見た目でキャバクラのオーナーとキャバ嬢だと判断した月下が従業員寮という言葉を口にすると、オーナーが怒り出した。実はこれは「営業ロールプレイング研修」で、オーナーは部長の大河(長谷川忍さん)が演じていたのだった。永瀬(山下智久さん)はいつもの正直モードが発動されて、「もうやめましょう。こんなクソ茶番。」と言ってしまう。

 永瀬が担当していた顧客から、物件の売却をミネルヴァ不動産に頼むことにしたと電話が入った。永瀬は社内にスパイがいると、登坂(草刈正雄さん)と大河に報告する。

 登坂不動産に月下の父・昌也(加藤雅也さん)がやって来た。月下と昌也は、月下が子供の時に両親が離婚してから会っていなかった。昌也はホームページで月下の写真を見つけたのだと言う。昌也は償いに学費などを払いたいと申し出るが、仕事の呼び出しがあり、話が途中になってしまう。

 社内のスパイ探しをしている永瀬は、光友銀行の榎本(泉里香さん)を誘い、ミネルヴァ不動産の情報を聞き出そうとするも空振り。仲が良いという花澤(倉科カナさん)に会わせてもらう。永瀬は真相を確かめようとするが、花澤を怒らせて、ビールを顔にかけられてしまう。

 母に遠慮して昌也に連絡していなかった月下に、桐山(市原隼人さん)が「親に気を遣う必要ないだろ。」とアドバイス。月下は昌也と会い、3LDKの分譲マンションを探すことになった。

 たまたま通りがかったマンションの物件案内を見ていた昌也は、花澤から声をかけられ、なりゆきでタワーマンションの内見をすることになった。その物件に不信感を抱いた永瀬は月下とともにマンションを訪れると、昌也は契約寸前だった。この物件を欠陥住宅だと証拠もなく言い切った永瀬に、花澤はもしそうでなかったら訴えると言われる。月下の提案で、この物件はインスペクション(=住宅診断)をすることになった。

 インスペクションの最中、永瀬はわずかな床のきしみに気が付いた。インスペクターの町村(中村靖日さん)は欠陥ではないと診断する。実は町村は事前にミネルヴァ不動産から仕事を優先的に回すからと、欠陥があっても言わないように指示されていた。永瀬が町村に「あなたがやるべきことは家の欠陥を見つけるだけでなく、その家で暮らす人々の生活を守ることですよね。」と言うと、町村は部屋を出て行った。月下が床をはがすと、内部に浸水があることが発覚。戻った町村は床が抜ける危険性があると真実を伝えた。花澤らは昌也に謝罪。

 昌也には月下になかなか言い出せないことがあった。昌也に相談されていた永瀬は、月下に「お前のお父さん、再婚するんだ。」と伝えた。言い出せなかったことを謝る父に月下は「(再婚を)知ってたよ。」と言った。昌也を送ったあと、永瀬は月下に本当はお父さんの再婚を知らなかったんだろうと聞くと、月下はそれに答えず「カスタマーをファーストしまくりますか。」と元気なふりをして店内に戻って行った。

 ミネルヴァ不動産に情報を流していたのは桐山と判明。永瀬は登坂に報告する。

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 永瀬が言ったとおり、月下は父の再婚を知らなかったと思った。3LDKの分譲マンションを買うと聞き、また親子3人で暮らせると内心喜んでいたと思うと「(再婚を)知ってたよ。」という嘘が切なくてたまらない。

 たぶんこのドラマを見たほとんどの人は、昌也が最初に登坂不動産に来たときに再婚すると分かっていただろう。一緒に住むことを想定していたら、学費を出して償いたいなんていう気持ちにはまずならないからだ。娘にある程度の大金を渡すことで償ったことにして、新しい家族との生活を心置きなく始めたいということなんだろうなあ。一見優しいお父さん風だけど、第三者の私から見ればただの身勝手な男。しかも永瀬が言い始めないと再婚を報告できないって、どれだけ娘を傷つけるつもりなんだろう。あ~、腹立つわ~。

 そして、桐山、なぜミネルヴァ不動産のスパイになってしまったの?私は「ああ見えて桐山は実はいい人説」を信じているので、なんだかがっかり。なんらかの事情があることを信じて次回を見ようと思う。信じる者は救われるとよいのだが・・・

 

※第5話の用語

インスペクション:インスペクターという専門の技術者が第三者の立場で住宅診断を行うこと

 ちなみに inspect は、詳しく調べる、点検するという意味。