edamameのテレビブログ

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「タモリ倶楽部」『金のテロップ』と『おきゅうと』と


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 2023年2月3日深夜放送の「タモリ倶楽部」の企画は、一番作るのが難しいと言われる「金のテロップ」。ゲストは鈴木浩介さん、進行は久保田直子アナ、解説にテレビディレクター・プロデューサーの上出遼平さん(奥様は大橋未歩さん)。テロップ製作を実演するのは、imagicaの鈴木さんと東京サウンドプロダクションの佐竹さん。ロケ地はimagicaの渋谷公園通りスタジオ。

 金のテロップは置いておいて、まずは最近のバラエティ番組のテロップを「タモリ倶楽部」の冒頭で再現する。通常「タモリ倶楽部」のテロップは2か所でシンプルだが、今風に変えると6か所に増える。一気にカラフルになり、見慣れたバラエティ番組の絵面になった。タモリさんはこれを見て「嘘っぽいね」と言った。

 続いて、鈴木さんが「森田一義」をゴールドで作る。制限時間は3分。白黄茶の三色でグラデーションを作り、文字に赤い枠を付け、森林の柄を重ねて完成。今度は「鈴木浩介」をゴールドで作る。鈴木浩介さんのリクエストで細くておしゃれな書体のゴールドが出来上がった。

 次に登場したのは佐竹さん。同じく「森田一義」をゴールドで作る。黄・オレンジ・白でグラデーションを作り、立体感と光沢感を出し、周りに黒い影を付けて完成。その後、鈴木浩介さんが色っぽい「鈴木浩介」をリクエスト。ピンクがかった金のテロップが作られた。

 お二人の作品に加えて、タモリ倶楽部のテロップを作っている杉浦さんの「森田一義」と「鈴木浩介」も並べられた。金のテロップは作った人やフォントによって雰囲気が変わって面白い。

 それから「金」の謎めいた作業の話になる。必要のない場所で金のテロップを要求されたり、指示が「ポップ」や「スタイリッシュ」といった抽象的な表現で分からなかったりするという。その実演として、鈴木さんと佐竹さんが「博多名物『おきゅうと』 X 指示『シャキーン』」で金のテロップを作った。さらに「タモリ倶楽部」のロゴもゴールドで作る。きらびやかなゴールドのロゴを採用するかと聞かれて、タモリさんは「しませんね。」とひとこと。これで放送はおしまい。

 今回の放送はバラエティ好きな私にはとても興味深い企画だった。そしてテロップ多用のバラエティに慣れているのに、テロップ少なめの「タモリ倶楽部」を見ても違和感や物足りなさを感じないのは、タモリさんのMC力と内容の濃さなんだろうなあ、なんて身もふたもないことを思ってしまった。

 この放送を見て以来、テロップが気になってしかたない。ちょっとした発言で金のテロップを使うインタビューシーンやテロップまみれのバラエティ番組を見て、ああ、これかぁと勉強している。テレビを見る視点がひとつ増えてうれしい。

 それと、いつか「おきゅうと」食べてみたいなあ。タモリさんや鈴木浩介さんにあしらわれている福岡の郷土料理、気になるわ~。