edamameのテレビブログ

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深夜ラジオリスナーにはたまらない「証言者バラエティ アンタウォッチマン!芸人ラジオSP」


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 「おぎやはぎのメガネびいき」をradikoのタイムフリーで聴いていたら「アンタウォッチマン!」のことを話していたので早速TVerで見た。2022年5月16日放送分。アンタッチャブルサンドウィッチマンがMCで、ゲストは伊集院光さん。

 ニッポン放送の「オールナイトニッポン」とTBSラジオの「JUNK」にまつわる興味深い話が次々と出てきた。

 芸人ラジオの始まりは「オールナイトニッポン」。笑福亭鶴光さんやお笑いビッグ3(タモリさん、ビートたけしさん、明石家さんまさん)がパーソナリティを務めていた昭和時代。そのDNAを引き継いでいる番組として、「ナインティナインのオールナイトのニッポン」が紹介された。現在29年目。伊集院さんは怖くてこの番組を聴いたことがないそうだ。

 岡村隆史さんはリスナーのハガキを読むために何時間も前からラジオ局に入っている。伊集院さんによると、ラジオのスタイルには「スタッフが選んだハガキを読むタイプ」と「パーソナリティ自らハガキを事前に読むタイプ」があり、岡村隆史さんは後者。スターがここまで事前に準備をしてやるのは大変なことだという。

 次に登場したのは「JUNK 爆笑問題カーボーイ」の爆笑問題。ラジオのディスクジョッキーになりたかったぐらいラジオ好きな田中裕二さんと芸人らしく自由にやりたい太田光さん。一般的には太田さんが変人だと思われているが、田中さんが月1回ぐらいの割合で本当にどうかしているというレベルのことが表に出るのがこの番組の魅力だと伊集院さんは語る。

 また、熱心なリスナーのエピソードとして、この番組が700回記念放送をしたところ、ステイゴールドさん(リスナー)から500回ではないかと指摘が入ったという。確認すると、どこかのタイミングで回数を間違えて書いてしまって、200回ずれていたことが判明。

 続いて登場したのは「おきやはぎのメガネびいき」。2016年12月29日に放送された、矢作兼さんがサプライズで結婚報告をし、小木博明さんにその場で婚姻届の保証人になってもらい、婚姻届を出しに行った回が紹介された。

 また、サンドウィッチマンバナナマンのエピソードも紹介された。東日本大震災から一週間後の2011年3月18日深夜、オールナイトニッポンのMCはサンドウィッチマンだった。そのとき裏で放送していたバナナマンの設楽統さんは、リスナーに「もしよかったらサンドウィッチマンオールナイトニッポンを聴いてあげて欲しい。」と言い、多くのリスナーがそうしたという。

 そして次週も芸人ラジオ新時代SP。オードリー、ハライチ、三四郎の証言が出てくるようだ。放送は2022年5月23日午後11:45~。今回見たTVerはびっくりするぐらいCMが多かったので、この放送はテレビで録画して見よう。

 

 私は高校生のときに「ウッチャンナンチャンオールナイトニッポン」を聴いていた。その後深夜ラジオはほとんど聴いていなかったが、一年ぐらい前に友達から「おぎやはぎのメガネびいき」を勧められたのがきっかけでいろいろなラジオ番組をradikoで聴くようになった。だから、新旧深夜ラジオの話はとても興味深かった。テレビは「ながら見」をすることが多いが、この番組は一言一句聴き逃すまいと思って真剣に見た。

 矢作さんの結婚報告回は今聴いてもワクワクしたので、生で聴いたらどんなにか楽しかっただろうなあと思う。深夜に夜更かししてラジオを聴いている人たちだけが味わえる臨場感とスペシャル感。もうちょっと早くクソガールになってたらよかったな~。

 3.11の一週間後、バナナマンの設楽さんがサンドウィッチマンのラジオを聴いてあげて、というエピソードに鳥肌が立った。私は東京にいたが、3.11の地震は人生で一番怖かったし、テレビに映る津波の映像は映画の作り物であってほしいと思ったし、本当に日本が悲しみと不安に包まれていた頃だった。そんな状況で明るいラジオをリスナーに届けるだけでもものすごいエネルギーが要ることなのに、裏番組の仙台出身のパーソナリティを思いやる設楽さん。その優しさにどれだけの人が救われただろう。

 今はradikoSNSがあるので、深夜ラジオであっても、昔よりも発言に気を付けないといけないし、ラジオで話したことがそのままインターネットのニュースに載ることも多い。でもテレビや昼間には聴くことのできない芸人さんたちの魂の叫びのような、飲み会でしゃべっているような、振れ幅の大きなしゃべりこそ深夜ラジオの醍醐味。これからも失言に気をつけつつ、楽しい話をたくさん聴かせてください。