毎度おなじみ流浪の番組「タモリ倶楽部」。2022年5月13日深夜に放送されたのは「売上9割減からの大逆転!『地球の歩き方』ボツ企画プレゼン大会」。ゲストは市川紗椰さんとハライチ澤部佑さん。
地球の歩き方は、1979年に創刊された旅行ガイドブック。コロナ禍で海外旅行客が減り、売り上げが9割減となってしまったが、今までの独自のデータベースを再活用し別のくくりで企画した「旅の図鑑シリーズ」を発売している。例えば「世界のグルメ図鑑」や「世界のすごい巨象」などは人気があるようだ。
今回、番組ではさすがにニッチ過ぎるという理由でボツになった企画を編集部の人たちが自ら再プレゼンして、タモリさん、市川さん、澤部さんがジャッジする。
ボツになってしまった案はこの4つ。
①神秘的な色にダイブ!世界のすごい青
世界中の青の絶景を集める。海ばかりになってしまうためボツになってしまった。
・アイスランドのシルフラ:ユーラシアプレートと北米プレートの割れ目
・モロッコのシャウエン:街全体がブルー。タモリさんも行ったことがある
→3人とも「読みたい」の札を上げる
②眠れないほど面白い 世界のすごい火山
世界各地の火山の謎と秘密、魅力を紹介する。ボツになった理由は、王道を出したい初期に出された企画だった&優先する図鑑が別にあったため。
・バヌアツのヤスール火山:目の前で噴火が見られる。約20分に一度噴火
・エチオピアのダロル火山:世界一低い、海抜下の火山の火口。黄色や緑色が美しい
→タモリさんと市川さんは「読みたい」、澤部さんは「読みたくない」の札を上げる
③誰よりも近くでモフモフしたい!世界のすごいパンダ
パンダの深掘りする。ほとんどが中国になってしまうためボツ。
・成都ジャイアントパンダ繁育研究基地:夏には生まれたてのパンダが見られる
・パンダ保護研究センター:2007年当時はパンダとのふれあいが出来た
→3人とも「読みたくない」の札をあげる
④世界のすごい地層
編集長のアイデアだったが、編集部スタッフの反応がよくなかったのでボツ。
・ヨルダンのペトラ遺跡:遺跡と地層の両方を見ることができる
・アルゼンチンのウマワカ渓谷:様々な鉱石や酸化鉄が混ざった美しい地層
・伊豆大島の地層大切断面:「地層断面前」というバス停がある。タモリさんも行ったことがある
→タモリさんと市川さんは「読みたい」、澤部さんは「読みたくない」の札をあげる
プレゼンの途中で、市川さんの企画「世界の階段」が紹介された。例として、文京区本郷4丁目、ポルトガルのリスボン アルファマ地区、インドのチャンドバオリの階段井戸。これはタモリさんや編集部の反応がとてもよかった。
なかなか見ごたえのある企画で面白かった。私は「世界のすごい青」が一番読みたい。この本は旅行ガイドというよりは、写真集のように楽しめそう。私は海が好きなのだが、海の景色ばかりの写真集だとちょっと飽きてしまいそうなので、海多めでたまに街並み、というバランスはちょうどよさそうだと思った。そういえば、昨年「世界はほしいモノであふれてる」でも青を特集した回があったなあ。
また、タモリさんたちには人気のなかった「世界のすごいパンダ」も面白そう。なかなか行かれない中国のパンダ施設を見学した気分が味わえそうだし、純粋にパンダの知識が増えそう。私はパンダが好きで、書店で写真集をパラパラ見たこともあるが、「かわいいパンダ」ばっかりであんまり面白みがなく、購入には至っていない。おなかが茶色で全然かわいくないパンダの本、いいと思うけどなあ。
私はコロナ禍になってから、書店の旅行ガイドのコーナーは全くチェックしていなかった。今度書店に行ったら、地球の歩き方の旅の図鑑シリーズを探してみようと思っている。
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