晴れたある日、るい(深津絵里さん)と錠一郎(オダギリジョーさん)の回転焼き屋「大月」がオープンした。るいは「おいでやす。」と懸命に呼びかけ、錠一郎は自作のアート感満載のチラシを配るが、開店初日はほとんど売れなかった。
京都の人はなじみのないものにはなかなか手を出さないという酒屋さんの言葉をるいは思い出していた。でも「大丈夫。なんとかなる。」とるいは楽天的だ。
一子(市川実日子さん)が店にやって来た。冗談だと思っていた回転焼き屋を本当に始めたことに驚き、錠一郎がチラシ配りをやっていることを情けなく思っている。ふだんから美味しい和菓子を食べている一子は回転焼きを食べようとしないが、るいはあんこが絶品だからと勧めた。るいのあまりの自信に一子は受けて立つと言い、るいはさっそく回転焼きを作り始めた。
その頃、錠一郎は荒物屋「あかにし」の売り物のテレビで時代劇スター・モモケンこと桃山剣之介(尾上菊之助さん)が亡くなったニュースを見て泣いていた。店主の吉右衛門(堀部圭亮さん)とモモケンの話で盛り上がり、二人はいつの間にかほうきとはたきを手に、モモケンの遺作となった「妖術七変化」の再現とばかりにチャンバラを始めた。ところが、はずみで吉右衛門が腰を痛めてしまう。
一子が出来立ての回転焼きを食べようとしたとき、るいを酒屋の森岡(おいでやす小田さん)が呼びに来た。吉右衛門は錠一郎に怒り心頭で、商店街を出ていけと言い放つ。るいがおわびとして持って来た回転焼きも要らないと言うが、そこに母・清子(松原智恵子さん)がやってきて事態は丸く収まる。
るいが戻ると店先には人だかりが出来ており、一子が回転焼きを売っていた。一子はどんな和菓子よりもこの回転焼きが一番美味しいと周囲に宣伝していたのだった。
るいと錠一郎が帰ったあと、吉右衛門と清子は懐かしい味がするなあと回転焼きを味わっていた。吉兵衛の遺影にも回転焼きが供えられている。
城田優さんのナレーション。
こうして少しずつ回転焼き屋「大月」は町の人たちに認められるようになりました。
And so , little by little, kaiten-yaki shop "Otsuki" came to be accepted by the townspeople.
回転焼き屋を初めて1ヵ月。清子が回転焼きを買いに来た。るいのようなお嫁さんが来てくれたらいいなあと言う。夫が早くに亡くなったため、吉右衛門を働かせっぱなしにしていることを気にしていた。
錠一郎と吉右衛門は「あかにし」の店先で「けったい侍」というテレビ番組を見ている。出演しているのはモモケンの息子・団五郎(尾上菊之助さん・二役)。モモケンとは違うコミカルな動き。清子に「買い物は済んだの?」と声をかけられた錠一郎は慌てて買い物に向かった。今日はこれでおしまい。
あのしっかり者の吉右衛門ちゃんがお父さんそっくりな姿で登場!まさか京都で吉右衛門に会えるとは思っていなかったので、本当にびっくり。吉右衛門は懐かしい味と言ってるいの回転焼きを食べていたけれど、これはあなたが生まれ育った岡山の和菓子屋「たちばな」の味なんだよ、と言いたくてたまらない。
そして、インフルエンサー一子のすごさといったら。誰一人買おうとしなかった回転焼きを一子が美味しいと言っただけで飛ぶように売れるなんて。回転焼きそのものが美味しいのは大前提として、やっぱり宣伝っていつの時代も重要なんだなあ。本当にるいは何度も一子に助けられている。よい友を持ってよかった。
回転焼きを手際よく作るるいを見ていたら、Pascoの「超熟」のCMを思い出した。あのCMの世界観をちょこっと感じ取れてなんだかうれしかった。明日も回転焼きのシーンがあるといいな。
そうそう、今日は吉右衛門登場に霞んでしまったおいでやす小田さんがるいたちにどう関わって来るのかも注目しよう。
吉兵衛が亡くなった日のブログのリンクも貼っておきます。よかったらこちらもどうぞ。