edamameのテレビブログ

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トトトトトラ~イ!コロナ禍に負けない「高校生クイズ」


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 今回の「高校生クイズ」は最初から最後までずっと面白かった。総合司会は昨日の「ぐるナイ」に「高校生クイズ」の番宣のためマツケンサンバのコスプレで出演していた安村直樹アナウンサー。メインパーソナリティのかまいたちのツッコミがほどよくて、気が付けば2時間経っていた。日向坂46も感じがよくてクイズ番組なのにほのぼのしていた。

 クイズのなかで私が一番面白かったと思ったのは、部屋に設置してあるカウンターを100にせよ、という問題。何かが起きるとカウントが上がる仕組みになっていて、そのロジックを見つけるというもの。部屋にはいろいろなものが置いてあり、何をしたらカウンターが増えるのかを探すのは至難の業。

 しかもこの問題だけ3校で協力して答えを見つけるというルールになっている。部屋に入れるのは各校1名ずつ計3名。残りの6名は部屋を見ることもできず、部屋に入った代表者の声からしか部屋の様子を知ることができない。

 ひらめきとコミュニケーション能力が問われる問題。ワクワクしながらみた。部屋のドアを開閉してもカウンターは上がらない。3人が何もしなくてもカウンターが上がる。高校生たちが限られた時間で果敢にいろんなものにチャレンジしてカウンターを上げるものを探していくのは、まさにトライアンドエラー

 答えは水槽のなかにいる金魚の動きだった。金魚が水槽の奥の壁に貼ってある水草のイラストのラインを通過したらカウントが1増える仕組み。そのロジックが分かったチームは水槽をコロコロ動かして金魚を移動させてクリア。水槽を揺らされて金魚はちょっとびっくりしちゃったかなというツッコミどころはあったが、なかなかの良問。これは本当に楽しかったから、また違うセットで来年もやってほしい。

 そして、決勝の最終問題は「4tの砂の中に埋まっているトロフィーを抜き出せ」。これは用意されている道具を組み合わせて砂をどかす方法を見つけるというもの。掃除機で吸い込んだり、てこの原理を利用したりしてもダメ。

 正解は掃除機の排気を利用するやり方だった。掃除機をすっぽりビニール袋で覆い、ちょっとだけ端を切っておく。その状態で掃除機のスイッチを入れると排気が砂を勢いよく舞い上げるのだ。このアイデアを思い付いた高校生、頭が柔軟で本当に素晴らしいと思う。

 問題自体はあまり難しくなくて誰でも考えることができるけれど、なかなか答えが見つからない、というレベルの問題が一番面白い。今回の「高校生クイズ 」はまさにそれ。知っているか知らないかの知識を答えるクイズ番組にはない出題はとても新鮮で楽しめた。

 大きなスペースで大勢が集まってワイワイやるのが今までの「高校生クイズ」のイメージだったが、それがなくても十分見ごたえはあったし、出場した高校生も楽しかったと思う。制作に携わったQuiz Knockの功績は大きい。

 来夏がコロナ前に戻れるかというのはかなり疑問で、もしかしたら今年と同じような夏かもしれない。「トトトトトラ~イ」が流行るかは微妙なところだが、来年も今回のような感じでやれば「高校生クイズ」は安泰と見た。むしろコロナが収束してもこのスタイルでやっていっていいと思う。