edamameのテレビブログ

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「24時間テレビ 愛は地球を救う」で気になった2つのこと


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 2021年8月21日~22日に放送された「24時間テレビ 愛は地球を救う」。メインパーソナリティはKing & Prince、メーン会場は両国国技館。会場で募金の受付はなし。

 ニッポンの夏の風物詩とも言える番組なので、やらないという選択肢はないのだろう。でも、昨年同様コロナ禍のなかでの放送。ロケが出来ない、人を集められない、沿道でのマラソンができないという状況で24時間(正確には26時間24分)放送するのは無理があるなあと思いながら見ていた。

 今年の「24時間テレビ」を見ていて「Charity begins at home.」という英語のことわざが頭に浮かんだ。「慈善はまず家庭から」という意味なのだが、慈善は自分や家族が幸せであるという前提のうえに成り立つものだと私は解釈している。

 今、日本はコロナ禍のなかにいる。感染者も増え続けている状況で、コロナウィルスに影響を受けていない人はおそらく誰もいないだろう。今まで当たり前のように出来ていたことが出来なくなり、コロナ収束のゴールがどこにあるのかさえも分からない状況。そんなときに初めてテレビで見る誰かのことを心から思いやることはできるのだろうか、と考えてしまう。

 この番組はいつの頃からか、長時間マラソンを始めたり、メインパーソナリティーをジャニーズグループが務めたりと、エンタメ色がものすごく強い番組になってしまったが、私はそれは度を過ぎなければおおむね賛成である。若者のテレビ離れが加速している今、おカタい福祉番組にしたら一体誰が見るだろうか。アイドルやマラソンを見るために番組を見て、そこで何かを感じたり、募金をしたりすることは大きな意味があると思っている。

 さて「24時間テレビ」を長年見ている私だが、ここ数年どうも気になっていることがふたつある。どちらも出来れば改善してほしいなあと思う。

 一つ目は、ダーツの旅のインタビューのコーナーで、シニアの方に年齢を聞くこと。私は本当にこれが嫌いだ。何回かその場面を見たので、マニュアルにまず年齢を聞けと書いてあるのだろう。高齢なのに元気、高齢なのに若く見えると言えばシニアは喜ぶと思っているのかな。高齢でも元気な人は元気だし、若く見える人もいる。その一方で大病を患ったり、苦労が多かったりして老けて見える人もいるだろう。見た目での予想より実年齢が上だったらどう言うつもりなのか。そもそも人に年齢を聞くのは失礼なことなので、私は年齢を聞くくだりがあると本当に幻滅する。

 会話の流れでインタビューされた人が年齢を話題にしたいのならそれはかまわないけれど、単なる会話の導入として年齢を聞くのは止めてほしい。インタビュアーの話術で年齢に関係ない面白いトークを聞きたいなあ。

 二つ目は、会場にいる人たちで歌う歌。きちんと歌ってほしいといつも思う。みんなひとまかせなのか遠慮がちなのか、出だしが遅れるのも気に入らないし、全体的にふにゃふにゃした感じでがっかりしてしまう。あらかじめ練習しておくか、練習できないなら誰かひとりきちんと歌う人を決めて歌ってほしい。映像が流れてBGM的に使われることもあるけれど、それでもきれいな歌声を聞きたいと思う。

 長々と「24時間テレビ」の感想を書いてきたが、私はこの番組はずっと続いてほしいと思っている。なぜなら、今はインターネットで何でも調べられる時代だけれど、自分が知りたいことしか調べなくなっているからだ。チャリティーの情報がネットにあふれていても、興味がない人はそこにアクセスすることはない。「24時間テレビ」は万人にチャリティーに興味を持ってもらう貴重な機会なのである。