edamameのテレビブログ

テレビ番組の感想を思いつくまま書いてます ゆるりとした時間のおともに

そんな~!かごめ~!!!「大豆田とわ子と三人の元夫」


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 誰も泣いていない。号泣している描写はない。慌ただしく葬儀の準備をし、お別れをしたら仕事に戻る。淡々とした時間の流れがあまりにリアルで、とてもとても悲しかった。私がこのドラマで一番好きな、とわ子の親友・かごめの突然の死。

 ドラマ前半の餃子パーティの女性たち3人がそろいもそろって「私が」「私が」という自己主張の塊みたいで、早く男性陣が作った餃子を食べてお開きにしてほしいと思って見ていた。やっとそのシーンが終わったと思ったら、こんなショックな展開。

 かごめは漫画家になろうと一念発起し、再び漫画を描き始めたばかりだった。状況から察すると、かごめはとわ子の家で漫画を描いているときに急に発作が起きてしまい、倒れてしまった。唄(とわ子の一人娘)が倒れているかごめを見つけ、救急車を呼んだ、ということだと思う。

 病院で唄ちゃんは自動販売機にお金を入れたのに温かいお茶を買うことができなかった。病院に駆けつけた八作がボタンを押し、ペットボトルのを渡すと、その手は震えていた。緊迫したなかで一人で必死に救急車を呼び、お母さんに連絡したのだろう。ふと気が抜けたときに怖かった思いが震えとして出てくる。かごめが倒れているシーンを出さず、唄ちゃんの手の震えでそれを表現するとは、すごいドラマだ。

 とわ子は八作に「ひとりで死んじゃったよ。ひとりで死なせちゃったよ。」と言うが、こんなに想ってくれる親友がいてかごめは幸せな人生だったのではないだろうか。   

 このドラマの一番好きな人がいなくなってしまって、来週から私は何を楽しみに見ればよいのだろう。好きなドラマの最終回を見終わったときよりも喪失感が大きい。来週からオダギリジョーが出てくるけれど、もしかしたら後半は見ないかも・・・いや来週はいちおう見ようかな。