昨日の「徹子の部屋」のゲストは田原俊彦さん。2月28日でめでたく還暦を迎えたという。還暦と言えば赤色ということで、徹子さんは赤い薄手のジャケットを、トシちゃんは胸にちょっとだけ赤いハンカチをのぞかせていた。徹子さんはなんだかとてもうれしそう。
トシちゃんは60歳だというのに、笑い声はいつもの屈託のない感じだし、家族の話をしていてもおじさんぽさが全くない。足も高く上がるし、ターンもぶれていない。こんなふうに明るく元気な60歳になれるのなら、年取るのも結構悪くないかもという気になってしまう。
アイドルの頃はよくものまねをされていて、わざと音程が外れているようなうたまねもあったせいか、あまり歌はうまくないという印象があった。でも、今トシちゃんの歌を聞くと、昔の頃と全く同じように歌えることに感心する。
年を取ると声が低くなったり、歌手本人の希望でちょっとアレンジしちゃったりと、ああ、年を取っちゃったなあ、変なアレンジしないでほしいなあと思うことがたまにあるが、トシちゃんは全然変わらない。同じことの繰り返しなんてもしかしたら本人は望んでいないのかもしれ知れないけれど、10代の頃と同じ歌い方、同じ歌声を聞きたいファンのために変わらずにいてくれる。
このまま年を重ねても、ずっとトシちゃんのままでいてほしいなあ。いつかガクンと老いが来るのだろうかと心配になるけれど、そのときはそのときで受け入れよう。まるでおじいちゃんのトシちゃんでさえ、きっとかっこいいと思う。